遮熱&断熱材
アストロホイル
遮熱・断熱空間 準恒温エコ住宅
■ 夏 涼しく 冬 暖かく
■ 熱移動の三形態
伝導 固体の中を熱が移動する。
対流 気体、液体の対流によって熱が移動する。
輻射 物体から放射される熱線によって熱が移動する。
■ 壁間の方向による平均的熱移動割合は
■ 遮熱(輻射熱について)
■ ふく射伝熱(参考書から)
物質分子は、絶対0度(−273.16℃=0°K)にならない限り常に分子運動が行われ、
物質表面から分子振動によるふく射波を放出する。このふく射波が他の物質に衝突すると熱に
変換される。温度が高くなるほど分子運動が激しくなるので、ふく射波の主力波長が短くなり、
逆に低温になるほど主力波長は長くなる。
赤外線は特に熱変換作用が強いので熱線と称される事もある。
ふく射による伝熱で、最も身近なものは太陽からのものである。6000°Kといわれる太陽から
可視光線を主力波長として、大体0.7μから1000μにわたるふく射波が送られる。
其の日射量は大気圏外で太陽に対して直角の面で1,164Kcal/uhとされる。
この日射は厚い大気を透過するために吸収され晴天の日で60〜80%位に減少して地表に到達する。
ふく射熱は其の物体表面温度の4乗に比例するので、高温になるほど熱の放出が急激に大きくなる。
物体表面からふく射で放出される熱量をq1(Kcal/uh)とすると下記であらわされる。
q1=εCЬ(T/100)4
Kcal/uh
ε: 物体のふく射率
CЬ: 完全黒体のふく射定数≒4.88Kcal/uh 。K4
T: 絶対温度
熱ふく射は低温物体の表面でも行われるので壁面、天井、床あるいは家具などの相互間での
ふく射伝熱は、それぞれのふく射熱量の差となって高温側から低温側に熱が伝達される。
其の熱量q 2 は
q 2=ψε1ε2CЬ{(T1/100)4-(T2/100)4} Kcal/uh
ψ: 形態係数
ε1: 物体のふく射率
ε2: ε1に対する他物体のふく射率
※ ステファン・ボルツマンの法則
あらゆる物体の表面は、其の絶対温度Tの4乗に比例した
ふく射エネルギーを放出している。
※ キルヒホフの法則(放射エネルギー)
放射平衡状態にある物質が放出する放射エネルギーと吸収エネルギー との比は、
物質に関係なく一定で、その値は完全黒体の放射エネルギーに等しい。
電磁波(ふく射波)による熱発生(温度上昇)を避けるには、電磁波を反射する方法しか有りません。
純度の高いアルミニュウムは、銀、金の貴金属に次いで反射率は97%と高い反射率を示します。
3〜5%と低い吸収率です。一般建材は、85〜95%の吸収率があり高い発熱量を示します。
又、一般断熱材は、蓄熱性が有り夏などは外気温が下がった夜に放熱をして寝苦しい夜の
原因の1つとなります。
■ 各種素材の熱線吸収率
素 材 名 |
吸 収 率 |
素 材 名 |
吸 収 率 |
黒色塗装面 |
95〜98% |
アルミペイント |
40〜70% |
コンクリート レンガ |
93% |
ステンレス |
25% |
ガラス |
89〜94% |
水 氷 |
63〜65% |
タイル |
92.5% |
布 |
80% |
木材 |
90% |
アルミホイル |
3% |
アストロホイルは、純度の高いアルミニュームホイル使用していますので97%の
反射率を有しています。
■ 雑論
※ 輻射熱と体感温度
人間が「暑い」「寒い」と感じる感覚は、単純に室温だけで決定されるものでは
有りません。周囲の天井、壁、床から出ている輻射熱に大きく左右されます。
体感温度は次の簡単な計算方法で求めることが出来ます。
体感温度=室温+壁、天井等の温度/2
計算例
室温30℃ 壁温22℃の場合
30℃+22℃/2=26℃ 体感温度は26℃になります。
※ 温輻射
室温が低くても、周囲の壁、天井等の温度が高ければ、多くの輻射熱が
放出され、室温が20℃位でも暖かさを感じ、強い暖房を必要としない。
※ 冷輻射
室温が低くなくても、周囲の壁、天井等の温度が低いと、身体から放出された
輻射熱は吸収され、暖かさを感じず、逆に寒さを感じる。
※
FAQ(1)太陽光線が遮られた場合、輻射熱は発生しないのでは?
(A) 太陽からは様々な周波数の電磁が地球に届きます。
光(可視光線)は、其の中の極1部の周波数域です。
熱線電磁波と言われる周波数は、可視光線よりも長い周波長を有し
可視光線とは別物です。ですから光が無くても輻射熱は発生します。
FAQ(2)相対する物が同じ温度なら輻射熱となる電磁波は発生しないのでは?
(A) 絶対0度(−273℃)以上の物は全て温度に相応した電磁波を放出しています。
同じ温度の場合、放出量が平衡状態になるので、熱移動が行われません。
電磁波は、放出されています。
FAQ(3)高温の屋根から出た輻射線が遮熱材により反射され、反射を受けた屋根は
より高温になるのでは。
(A) 例えば70℃のお湯に、70℃のお湯を足しても温度は上がりません。
これと同じ様に、反射を受けた屋根の温度は変わりません。
FAQ(4)高気密住宅の是非に付いてどう思うか。
(A) 私には解りません。
個人的考えですが、大気の自然対流は、心地良いと感じています。
同一の断熱工事地区区分内でも、住宅立地環境
(大気の汚染度、寒冷地、温暖地、等)に、違いが有ると思うので
画一的な基準でなくても良いかなと、思っています。
FAQ(5)BTUの説明を(2007,8)
(A) 英国の熱量の単位で、1ポンド(0.453s)の水を、華氏温度(F)で1度水温を
上げる熱量です。℃=5/9(F-32)
FAQ (6)相当隙間面積は新築時から何年経っても変わらないのか。(2008,6)
(A) 地盤、造作時の条件等によって建物も、月日が経過する間に若干の変形をするものと
思います。因ってC値(相当隙間面積)も新築時よりも大きく成るのではないでしょうか。
詳しくは建築士、又は工務店、建設会社にお尋ね下さい。
■ 朗報
※ 四国の屋根屋さんから(2007,8)
四国のお客様が、アストロホイルを施工したお陰で今年の夏(2007年)はクーラーを
つけた日数は2日位だ、と話していたとの事。嬉しいですね。地球温暖化防止に
微々たるものですが、多少なりとも役に立って居るかな、思っています。
■
遊び
次の表現の中で不適当な表現はどれですか。(環境工学)
1. 熱が高い、熱が低い 2. 熱がある、熱がない 3. 熱が大きい、熱が小さい 4. 熱が多い、熱が少ない 5. 熱が伝わる 6. 熱が上がる、熱が下がる |
7. 温度が高い、温度が低い 8. 温度がある、温度がない 9. 温度が大きい、温度が小さい 10. 温度が多い、温度が少ない 11. 温度がつたわる 12. 温度が上がる、温度が下がる ※ 答は断熱性能の最下段 |
■ 井戸端話
■ 断熱性能
■ 実験で証明された屋根の侵入熱量カット
アストロ−E(4mm厚、5層構成)
(財)建材試験センタ−の実験で通過熱量マイナス36-49%と温度差マイナス
1.9-4.4℃の実験結果が得られています。この結果から導き出されることは、
アストロ−Eを採用した日本の平均的な屋根面積を持つ住宅では、通常のエアコン1台が不要ということになり、結果として月々の電気代の節約効果が期待できます。(平均屋根面積100uと想定)
アルミ断熱材試験結果(抜粋) 実験機関(財)建材試験センタ−
屋根材 |
アルミ反射材取り付け分 |
反射材無し |
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通過熱量差 |
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屋根温度 |
屋根裏温度 |
通過熱量 |
屋根温度 |
屋根裏温度 |
通過熱量 |
温度差 |
減熱量 |
減率 |
|
瓦 @ |
53.3℃ |
25.1℃ |
41.8w/u |
50.2℃ |
28.0℃ |
64.9w/u |
-2.9℃ |
-23.1w/u |
-36% |
カラーベスト |
69.0℃ |
27.0℃ |
46.2w/u |
66.8℃ |
31.4℃ |
87.3w/u |
-4.4℃ |
-41.1w/u |
-47% |
瓦 A |
54.5℃ |
24.7℃ |
24.0w/u |
53.4℃ |
26.6℃ |
47.4w/u |
-1.9℃ |
-23.4w/u |
-49% |
■ 国土交通省不燃材認定番号
NM−1129(8mm 4mm 共通番号)
■ アストロホイル 性能実験 |
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遮熱・断熱性 実験 A |
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2006/8/14 |
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時刻 |
アストロ−F |
ウレタン(50mm) |
室温 |
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℃ |
℃ |
℃ |
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|
7:50 |
26.7 |
26.5 |
27.5 |
|||
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|
8:00 |
28.1 |
38.0 |
28.0 |
|||
|
|
8:10 |
29.2 |
42.4 |
28.5 |
|||
|
|
8:20 |
29.8 |
43.7 |
29.0 |
|||
|
|
8:30 |
30.4 |
44.3 |
29.0 |
|||
|
|
|
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|
8:40 |
30.7 |
45.2 |
29.5 |
|
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|
8:50 |
30.7 |
45.3 |
30.0 |
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■
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北方型住宅に、アストロホイルを施工した場合としない場合との比較 |
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温度測定方法 : サーモグラフィー 熱源 : 蓄熱ヒーター |
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壁の温度比較 |
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O 邸 |
I 邸 |
E 邸 |
K 邸 |
S 邸 |
H 邸 |
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通常北方型 |
北方型+アストロ内壁使用 |
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外気温 |
|
4.5 |
5 |
9.8 |
1.2 |
4.5 |
4.4 |
|
居 間 |
室温 |
24.6 |
21.6 |
21.4 |
26.3 |
22 |
24.3 |
|
|
天井 |
24.7 |
23.5 |
24.9 |
28.9 |
23.2 |
23.9 |
|
|
内壁@ |
22.5 |
23.7 |
22.7 |
28.5 |
22.7 |
24.1 |
|
|
内壁A |
22.3 |
22.5 |
22.9 |
27.4 |
22.6 |
24.2 |
|
|
床 |
22.1 |
22.8 |
21.4 |
27.3 |
22.9 |
23.7 |
|
|
入り隅@ |
15.7 |
18.6 |
17.5 |
23.4 |
17.5 |
17.3 |
|
|
入り隅A |
17.4 |
20.1 |
19.7 |
25.2 |
18.7 |
20.6 |
|
|
入り隅B |
13.7 |
16.3 |
14.9 |
16.8 |
13.5 |
16.2 |
|
|
入り隅C |
19.9 |
20.7 |
20.8 |
26.6 |
20.1 |
21.7 |
|
|
入り隅D |
16 |
19.8 |
19.1 |
21.5 |
18 |
20.2 |
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五棟平均 |
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無し |
アストロ有り |
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室温 |
24.6 |
23.12 |
|
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||
天井 |
24.7 |
24.88 |
|
|
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||
内壁@ |
22.5 |
24.34 |
|
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||
内壁A |
22.3 |
23.92 |
|
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||
床 |
22.1 |
23.62 |
|
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アストロホイルを挿入した場合、壁温度が室温より高くなる現象が有る様です。 |
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■ 答 1 3 6 8 9 10 11
■ 構造 特徴
項 目 |
アストローF |
アストローE |
構 成 |
外面 両面アルミ箔 内部 ポリエチレン2層バブル |
外面 両面アルミ箔 内部 ポリエチレン1層バブル |
厚 み |
5/16インチ(7.93mm) |
3/16インチ(4.76mm) |
重 量 |
382g/u |
207g・u |
対応温度 |
−46℃〜82℃ |
−46℃〜82℃ |
耐圧強度 |
455KPa(≒4.6Kgf/p2) |
434KPa(≒4.4Kgf/p2) |
含水率 |
含まない |
含まない |
熱抵抗値(下向) |
米国 R値15 |
米国 R値14.5 |
反射率 |
97% |
97% |
遮熱 断熱材 |
厚み 8mm & 4mm |
国土交通省 |
不燃材認定品 NM−1129 (8mm & 4mm) |
安全性(環境問題) |
接着剤を使用していません。 (財)日本建築総合試験所 ガス有害性試験 合格 (財)日本建築総合試験所 発熱試験 合格 (財)建材試験センター 発火性試験 発火 無 (財)建材試験センター 透湿係数 2以下 |
密閉性 |
高気密の空間を簡単に作れます。 |
耐久性 |
表面に安定した強力な酸化膜を形成しているので半永久的です。 |
作業性 |
カッターナイフ、ハサミで簡単加工。 タッカーステップル等で簡単取り付け。 |
結露 |
構造上非常に出来難い。 |
清潔 |
細菌もカビも増殖いたしません。鶏舎、 畜舎等の場合、高圧洗浄機で洗浄出来ます。 |
産廃の激減 |
裏表、左右、上下が無いので自由接続。 |
■ 反射絶縁材に付いて
米国内に於いて、反射絶縁材を製造している会社は数社有りますが、製造会社
及び関係する流通会社、施工会社が 技術革新 品質保持 ユーザーへのより良い
サービスの提供を目的として RIMAという連合会を作っています。
■ 抜群の費用対効果
アストロホイルはアルミ大国米国で作られておりますので、高品質の維持、大量生産が
可能です。その結果低コスト商品として、エアコン1台が不要になるほどの省エネ効果で
設置採算が取れると考えられます。高性能化、差別化が叫ばれている今日現在、住宅産業界
待望の商品といえます。お客様に喜ばれ、省エネ効果が大きいアストロホイルの採用を
是非ご検討下さい。
■ アストロホイルの使用時の注意点
@ アルミ遮熱材は熱源方向に反射空間(静止空気層18〜20ミリ程度)が必ず必要です。
屋根の場合は、屋根材と反射材との間。壁の場合は壁材と反射材との間。床の場合は
床材と反射材との間に
A 現場作業の時、太陽光がアルミに反射して眩しさを感じますので、サングラス等の
防護対策を施すことをお勧めいたします。
B アルミの表面は特性上滑りやすいので、必ず命綱等の落下防止策を施して下さい。
C 胴縁 桟木等で止める場合はビスで留めてください。
D アストロホイル同士の接続は、重ねつなぎにしないで付き合わせつなぎにして
其の部分をアルミテープにてシールをして下さい。
■ アストロホイル施工例
■ リフォーム、間柱間、垂木間等の遮熱に最適 アストロT
■ 性能・施工要領
※ 詳しい施工方法に付いては、お問合せ下さい。
脱 炭素(CO2)住宅への 挑戦
■ サイズ 価格
価格は設計価格( )内は税込み価格 2020年1月現在
名称 |
アストローF |
アストローE |
3″テープ |
2″テープ |
不燃材認定番号 |
NM-1129 |
NM-1129 |
|
|
サイズ |
8o*1.22m*38.1m 46.482u |
4.7o*1.22m*38.1m 46.482u |
76mm*45.7m |
50mm*45.7m |
販売設計価格 |
51,000円(56,100円) |
37,000円(40,700円) |
3,000円(3,300円) |
2,200円(2,420円) |
販売単位 |
ロール |
ロール |
個 |
|
送料 |
別途 |
別途 |
|
アストロ−T-423 |
アストロ−T-460 |
アストロ−T-503 |
サイズ 長さ 30m |
6mmt*423(385)ow 12.69u |
6mmt*460(422)ow 13.8u |
6mmt*503(465)ow 15.09u |
構造 |
7層 |
7層 |
7層 |
設計価格 |
14,000円(15,400円) |
15,500円(17,050円) |
17,000円(18,700円) |
3ロール/販売単位 |
42,000円(46,200円) |
46,500円(51,150円) |
51,000円(56,100円) |
送料 |
2ロール又は3ロール/1梱包 別途 |
納期 受注後5〜7日間(お打合せ)
会員制、登録制、FCシステム等では、有りません。
何方でもどうぞお気軽に問い合わせ下さい。直接販売をしています。
お問い合わせお待ちしています
伊吹企画
〒328-0123 栃木市川原田町1650-42
TEL&FAX 0282-22-5154
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