これは修都さんのための2500hit特別イラストです。
他の人が見ても(作者を含め)喜ぶかどうかなんて見えやしねーです。

時代の壁を超えて、ついにサムライスピリッツがKOFに参戦!
対戦カードは緋雨閑丸対リョウ・サカザキ!

「本気で来て下さい」
「押〜忍!」
記憶を失った謎の少年剣士と、無敵の龍の通り名を持つ極限流空手師範が対峙する。
閑丸はこの時代では当然のごとく無名だ。おまけにまだ子供…戦いの場に上がるにはまだまだ早い。
しかしリョウは閑丸の強さと危険さを肌で感じていた。
刀を使うというだけの意味ではない。その小さな体躯の中に、抜き身の刀などより遥かに恐ろしいものを感じていたのだ。
そう、例えるなら人ならざるもの…そう、鬼とでも言うべき危険な気配を。

『READY GO!!』

試合開始のアナウンスが鳴り響く。
その声を合図にリョウは駆け出した

…様に見え、突然立ち止まった。
刀を持った相手にうかつに近づくのは自殺行為だ。
とはいえ、リョウ自身も刀に負けないと自負しているだけの武器がある。
鍛えに鍛え、愚直に修行を重ねた己の正拳という、武器が。

閑丸もそれを察してか、番傘・霧雨を手に構えたままリョウを見据え、うかつに近づこうとしない。
リョウもまた天地上下の構えでしっかりと大地を踏みしめ、一部の隙も見せようとはしない。
まさに、双方が刀を持った者同士の、真剣勝負とでも言うべき光景だった。

「霧雨刃!」
先に動いたのは閑丸だった。手に持った番傘・霧雨が展開し、回転をしながらリョウを襲う。
回転する傘という刃を避け、閑丸に接近する。
「(もらった!)」
渾身の正拳を見舞わんと、基本をしっかりと抑えた踏み込みで閑丸を狙う。
その瞬間だった。
「…!!」
リョウは素早く上半身を後ろへと反らせる。
その直後に胴着が縦一文字に裂け、一条に赤い血が滴り落ちた。
閑丸は背中の大祓禍神閑丸という刀を一瞬にして振るっていた。
少しでも遅ければ確実にやられていただろう。
「ぐは!」
リョウの背中に鋭い痛みが走る。先程閑丸が投げた霧雨が背中をえぐっていた。
その隙も見逃さず、閑丸は電光石火の速さでリョウへと迫る。
やはり、手に何も持たない事を旨とする空手では武器には対抗できないのか。
武器だけではない、閑丸には生まれながら持った様な天性の武器の使い方、そして冷徹さを持ち合わせていた。
このまだ幼さの残る少年に何があったのか、計り知れない。
閑丸の大祓禍神閑丸がリョウに向けて放たれる。
「こうなったら…!」
リョウの闘気と闘志が、急激に膨れ上がっていく。
「おおおおおおお!!」

リョウ「武器を持った相手なら、覇王翔吼拳を使わざるをえないな!」

ハイ。何と言うか読めていたかもしれませんね。このオチ。
そう、真面目な文章を書いた様に見せたのはこのオチのためでした。
当の本人が楽しめたのか、フザケルナと思ったのか、このイラストを描き終わった時点でどうでもよくなっていました。
修都さん、あなたが色々な意味で怒ってもわたしは謝らない。
こんなもんでこらえてくれ。

※絵をクリックすると閑丸がシズ丸に変わります。

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