ボスの名(迷)言

JOJO第五部のラスボス、ディアボロの名言を挙げていきたいと思います。
後半に行けば行くほど彼の新たな味が発揮されていったと思います。

「何かわからんがくらえッ!」(62巻167P)

有名な迷言です。この辺りからボスの転落が始まります。
とにかく状況がわからなくても何か攻撃をくらわせておこうというポジティブシンキング。
あるいは、どんな小細工をしようがキング・クリムゾンの前には無意味だと言いたかったのだと思います。

教訓としては「状況がよく分からないのに下手に手を出すのはやめましょう」


「きさまッ!止まれと言ってるんだッ!こっちに顔を向け…」(62巻185P)

無視されたことに対してかなり憤ってますね。ボスほどの男が、なんて器量の小さい…(アムロ風)


「この便器にはき出されたタンカスどもが!!」(63巻43P)

定番とも言えるJOJOボスキャラの暴言です。DIOも吉良も追いつめられた時に暴言を吐いてますが、なんて余裕のない…。
「便所のネズミ」や「クソカスども」に比べて表現が生々しくて汚いです。おっさん的です。


「しつこいが本当に逃げなくて良かったよ…」(63巻62P)

どうもボスは自分が優位な状況になると偉そうになる傾向があるようです。
あれだけ必死で余裕のない表情だったのに…。
「しつこいが」と何度も言う辺り、彼の余程の安堵感がうかがえる…
のにあんなことになるとは思いもよらなかったことでしょう。


「いい気になって知った風な口をきいてんじゃあないぞッ!!
 ジョルノ・ジョバァーナおまえには死んだことを後悔する時間をも…与えんッ!!」
(63巻81P)

セリフは格好よいのですが、余裕のない表情がセリフを全て台無しにしています。

必死そうで思い切り負け犬ムード(サンタナ調)が漂っています。
時が逆行してこのセリフを言う自分を見た時、さぞかし呆気に取られたことでしょう。
「何を…しゃべっているんだ…オレは!?」


「くおのッ!!ガキィガァァア」(63巻107P)

ボスの暴言その2。
顔面がボコボコになって血を撒き散らしながら向かってくる様は恐怖です。まさに最後の執念…
…なのに関わらず、なんてダメっぽい雰囲気が漂ってくるんだろう…。


「オ…オレはッ!!ディアボロだぞッ!こんな…ヤツにッ!!」(63巻118P)

自分がばらまいた麻薬の中毒者に刺されて死ぬとはまさに因果応報。
悪党に訪れた皮肉な末路…と言えるはずですが、
取るに足らないジャンキーに刺されて死ぬという情けなさがそのインパクトを上回っています。
何というかドラゴンボールの「オ…オレはフリーザだぞ〜!!」を彷彿とさせます。


「オ オレは何回死ぬんだ!?次はど…どこから…い…いつ「襲って」くるんだ!?オレは!オレはッ!
 
オレのそばに近寄るなあ−−−−ッ」(63巻125P)

冥福を祈ってはやれないが、次はせめて安らかな死を迎えられることを願おう…
相手が悪すぎたとしか言いようがありません。


…そしてボスは伝説になった…
最も転落したヘタレボスとして…多くの人々の失笑と歪んだ愛を受けていくのでしょう…
ボスの伝説はまだ始まったばかりである…。

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