在宅ケアネットワーク栃木の紹介をさせていただきます。
このネットワークは平成8年6月に行われた在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク(在宅全国診療所ネット)の北関東ブロック分科会である栃木会議がきっかけで誕生しました。
在宅全国診療所ネットは、在宅医療に積極的な取組みをしている診療所をネットワークで結び、各地で孤軍奮闘している医師や看護婦、理学療法士、作業療法士ら医療従事者の情報交換の場、また互いに切磋琢磨する研修の場を作ろうというもので、全国約150医療機関の登録のもと、第一回全国大会が、平成7年9月東京で開催されました。
当ネットは診療所ルネッサンスを掲げ、患者さん本位の在宅医療の普及を基盤に、国民の医療不信を払拭し、医療の信頼回復を目標として、全国各地で積極的に分科会を開催しています。
栃木会議もその一つで、在宅ケアに何らかの係わりを持つ関心の深い医療福祉関係者らや、介護者らが200名近く集い、活発な意見交換がなされました。会場では質の高い在宅ケアを提供し続けるために、資格や職種を越えた連携の絆をさらに強くすることが必要である。そのためには、互いに顔の見える交流の場がどうしても必要であり、地域に根ざしたネットワークを是非作りたいとの提案がなされました。また参加者のアンケートからも、ネットワークの設立に強い要望があることがわかりました。
そこで、県内で在宅医療に熱心な8名の医師が在宅ケアネットワーク・栃木設立準備会を構成しました。その後、忙しい診療の合間に、ファクスやパソコンネットをフルに活用し、活動の理念や活動の原則を確認しあい、平成9年2月9日(日曜日)に、第一回在宅ネットワーク・栃木設立の集いを自治医科大学(地域医療情報研修センター)で開催いたしました。
また、来年の第二回大会は平成10年2月11日に開催と決まりました。今後一人でも多くの皆さんの参加を心よりお願い申し上げます。(1998年2月吉日)