実大屋根模型での日射断熱(遮熱)実験
 時間 屋根面温度  ゴムアス REVO4   温度差
 8:34 34.6 22.5 22.6 -0.1
 9:34 49.9 28.4 28.0 0.4
 10:34 53.6 36.3 31.0 5.3
 11:34 60.3 42.3 35.6 6.7
 12:34 62.0 46.4 39.8 6.6
 13:34 57.8 45.4 42.0 3.4
 14:34 55.5 47.1 41.1 6.0
 15:34 46.1 46.3 40.9 5.4
 16:34 34.8 43.5 39.3 4.2
 17:34 24.9 37.9 35.8 2.1
 18:34 20.5 32.4 31.9 0.5
○板金屋根で、断熱材(発泡系断熱材t=30)とアルミシートの日射断熱性能を比較する。
写真@において、右側がアルミシートを貼った状態。左は野地板のまま。通気工法とし、通気高さは30mm
写真Aにおいて、右側屋根の構造は、鋼板→ゴムアス→野地板→通気層→アルミシート→野地板(模擬屋根裏)
               左側屋根の構造は、鋼板→発泡断熱材t=30→ゴムアス→野地板→通気層→野地板(模擬屋根裏)
他に今まで行った実験の概要 
勾配屋根に縦桟工法を採用した場合の野地面からの放湿効果について
ルーフィングの重ね高さと幅について(毛細管現象によって、ルーフィングの重ね目からの雨水の浸入する。それを防ぐための重ねの長さを確認した。)
素材の違いによる日射断熱性能について(発泡系断熱材とアルミシートの比較。現在データロガにて温度データ記録中) 
実験の内容を下記に記載します。データは学会発表後に一般公開致します。
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遮熱による効果は、屋根裏の温度で何と最高で6.7℃もありました。約57.5%の熱量の通過を遮る結果となりました。

現在は、板金屋根の場合の遮熱効果のある施工方法を共同研究しております。
板金屋根は、熱が伝動しやすく熱くなりやすい特性が有ります。
この特性を利用して、熱を素早く逃がし(放射)屋根の長寿命化を図る研究中です。


今までの実験の研究発表は、次の通りです。

2010年3月 「実大模型による木造勾配屋根の防湿・断熱工法」 日本木材学会 (宮崎市)
2010年3月 「太陽光発電における鉄板葺木造勾配屋根の日射断熱工法に関する実験的研究 第1報」 空気調和・衛生工学会 中部支部 

A4寸勾配にセットされた試験機

@反射材有りとなしの状態

流れの長さは、4.5m

架台は、0寸〜5寸まで1寸ずつ勾配が調整できる実験装置です。
片流れの屋根を想定して、長さは4.5mです。