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箏を演奏しよう

TOSS 下野教育サークル松本ちはる
作成日:2002年8月8日(木)

 つい、眠くなる日本の伝統音楽。受け身の鑑賞ではなく、活動を多く取り入れて、進んで学習できないか、と考えた。

 できれば近くの学校から箏を借りてきて、5・6面あるとベスト。

 1面はそのまま。他は調弦しておく。弦の下の甲(本体)に数字を書いた紙を貼っておく。

@楽器に興味を持つ。

この曲(「六段の調べ」または「さくらさくら」)は何という楽器で演奏されていると思いますか。

 「楽箏・箏・琵琶・三味線・・・」

 「正解は「箏(そう)」です。」

  実物を持ってくる。布をかけたまま。箏は弦楽器です。弦楽器で知っている楽器を書きなさい。

 ギター・ヴァイオリン・チェロ・マンドリン・・・

Aさわって、弾いてみよう。

 タラタラ〜と爪でひいてごらん。

 「お正月って感じ。」「日本!」

  こんな技法もあるんだよ。(押し手・引き色・割爪など)(教師の模倣をさせる)

  やんちゃ坊主もおもしろいと言って、演奏のまねをしていた。

 中には、音を探して「さくら」を演奏する子もいた。

  「さくら」を弾いてみよう。今回は全部、親指で弾くのですよ。(教芸の教科書に五線譜の下に数字譜が記入されているものがあったので、それを用いた。)

  数字を書いた紙を箏にはっておいたことと知っている曲なので、すぐに取りかかることができた。つめのサイズが合わない場合は親指と人差し指ではさんで演奏させた。

  数字の左にオ・ヲとある音は押し手です。柱より手のひら一つ分先を押します。オは強押しなので、下に付くくらいまで押します。ヲは弱押しだから、半分まで押します。

  グループで交代しながら、演奏していた。弾いていない生徒が数字を読み上げたり、弾く弦を指さしたり、和やかな雰囲気で取り組めた。

  最後に、演奏と歌と分かれて、合奏しましょう。時間があれば、演奏者を交代して、全員が弾けるとよい。西洋楽器と和楽器の違い(特に楽譜)に興味を持つ生徒が多くいた。