親日家であるライシャワー博士(元米国駐日大使)は円仁の研究でも有名です。 博士は円仁自身が書き残した『入唐求法巡礼行記(にっとうぐほうじゅんれいこうき)』を高く評価して、英訳して世界に公表しただけでなく、玄奘の『大唐西域記』、マルコポーロの『東方見聞録』、円仁の『入唐求法巡礼行記』を世界の三大旅行記とした上で、円仁のものを他の2つとは比べようもないほどの歴史的価値があると述べています。
博士は外交官として忙しいかたわら昭和39年3月3日にご夫妻で円仁ゆかりのこの大慈寺にもおいでになり、慈覚大師の生の生活空間を実感なさいました。境内には博士がお寄せになった文章を記した碑があります。
なお、円仁に関する博士の著書は
Ennin's Diary--THE RECORD OF A PILGRIMAGE TO CHINA IN SEARCH OF THE LAW
1955, Ronald Press Company
Ennin's Travels in T`ANG CHINA 1955, Ronald Press Company
の二冊があります。
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