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胆石を防ぐ10箇条

 国際学会がアメリカのボストンで開催され、私は人体を癌から守っている遺伝子についての講演を行ってきました。
 この時私は、
アメリカ消化器病学会(AGA)の実質上のドンと言われるPodolskyハーバード教授と朝食のテーブルを同じくする栄誉を得ました。
 医学部に通われている息子さんの話などをしましたが、この中で、遺伝子調節因子FXRについての話題が出ました。このFXR(ファルネソイドX受容体)は胆汁中のコレステロール濃度を低く保ち、胆石が出来るのを防ぐことが分かりました。
 胆汁の組成を変化させる薬で胆石が出来なくなるというのです。将来は、コレステロール系胆石を薬で予防できるようになり、内視鏡や手術に代わる時代が来るかもしれません。この時、自治医大の先輩医師がハーバードに留学していたので、ハーバードを散策したのですが、先輩は胆石遺伝子について熱心に研究していました。

 今回は胆石の話です。日本人の胆石の70パーセントがコレステロール結石となりました。これは、欧米型の食生活の変化によるものと考えられています。 統計的に、青色魚(いわし あじ さば )を食べることが少ない人に胆石ができやすいことがわかっています(脂肪酸摂取のバランスが問題とされています)。青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸エステル)は、中性脂肪やコレステロールを下げ、血液をさらさらにし、動脈硬化を抑えます。またそれと同時に、胆石が出来るのを抑える可能性が示唆され、注目されております。
 私も中性脂肪が高く、胆石のリスクが高い人にはEPAを処方しています。前述のような遺伝子知識を利用した薬が実用化されるのはまだ先のことでしょうから、我々は今出来ることを健康のためにやらなくてはなりません。胆石にならないための10か条お示しいたします。

@規則正しい食事時間(胆のうを一日三回収縮させる)

A高コレステロール食を避ける

Bカロリー過剰摂取を避ける

C魚をたくさん食べる

D肥満にならない

E急激な体重減少を避ける

F高脂血症(中性脂肪)にならない

G適度に運動する

H胆石を作りやすい薬剤を避ける

I妊娠後の女性は気をつける

 学会後、教授とジャズの生演奏を聴きながらボストン湾の夜のクルージングを楽しみ、ケネディの愛したレストランで本場のシーフードを味わい診療のファイトを新たに帰国しました。

 

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