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古舘 全国1千万の大盛りファンのみなさんこんばんは。暮れなずむトワイライト、今私の目の前に忽然と姿を現した純白の建築物、現代のコロッセオ、桐生市「ガウチョ」より実況をお送りいたします。ちなみに解説の山本小鉄さん、「ガウチョ」とはどんな意味なんですか?
小鉄 はい、「ガウチョ」とは南米における「スペイン系カウボーイ」との意味だそうです。
古舘 なるほど、人種のるつぼといわれる南米大陸。スペイン系移民が行われた歴史があります。この南米の地で放牧をするカウボーイたちの体内に流れるラテンの血が、ラテン文化の集大成とも言うべき肉料理を作り上げたのでありましょうか。 |
古舘 さあ、はたしてこの異次元空間の中でいかなる闘いが繰り広げられるのでありましょうか。強大な敵を討ち果たし、勝どきをあげるのか、はたまた、自らの力を過信したあまり、無様に醜態をさらしてしまうのか。小鉄さん今日の見所は?
小鉄 今日はですね、およそ4ヶ月間大盛りを休んでいた管理人の復帰戦です。充電期間のあいだにどれだけ体調を整えられたか、これによって戦局は大きく変わりますよ。 |

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「1ポンドステーキ」なんと1,500円(お休み中) |
古舘 さあ、ここで注文が行われます。管理人の対戦相手は当然「1ポンドステーキ」でありますが、おおーっと、ここで異例の場内アナウンス!なんと「1ポンドステーキ」選手、欠場であります。いったいどうしたことかーっ!
小鉄 これは管理人、ここへ来て突然の対戦相手変更はモチベーションの低下を招いていないか、心配ですね。
古舘 欠場の「1ポンドステーキ」選手に代わり、急遽「パリジャータ」選手との対戦となりました。代役の「パリジャータ」選手ですが、素性は不明であります。4種の肉盛り合わせとしか知らされておりません。闘いのワンダーランドとも言うべき一枚の鉄板の上で、肉の四重奏を奏でようというのでありましょうか。
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古舘 ここで前座の試合を振り返りたいと思います。こちらは、「とも子さんちのパン」。メニュー中には、ポロッと「パン」と書かれていたにもかかわらずこのボリュームであります。 |
古舘 こちらは「ソッパ・デ・アホ」。にんにくスープのことでありますが、パンが浮かべてある上に巣篭もり卵といったボリューム具合です。にんにくのみじん切りがたくさんはいっており、体が温まります。 |
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古舘 ここで「吹けよ風、呼べよ嵐」のテーマ曲にのって、「パリジャータ」選手の入場です。おおっとー!なんという大きさでありましょうか、見るものを圧倒するその姿はまさに山脈と呼ぶにふさわしい!鉄板の差し渡しは約30p。恐るべし「パリジャータ」!
小鉄 これで1,580円というのは驚きに値しますね。そこいら辺の780円のランチ2人前というとらえ方も可能かもしれません。 |
古舘 さあ、いよいよ無制限一本勝負、ゴングであります。肉の赤城連山とも言うべき、幾重にも積み重なった肉の一切れ一切れから普通ではないオーラが放たれています。さあ、「パリジャータ」選手、次々と攻撃を繰り出してきます。「極太ソーセージ」「豚ロース」「ハンバーグ」「鶏もも」。とりももだけで、「フラ○ングガーデン」の「若鶏のうまいうまい焼」一人前に匹敵する大きさであります。
小鉄 とんだ隠し球の登場ですね。管理人も面食らっているようですが、どんな選手が来ても大丈夫なように体調を整えてきたんですから、善戦してほしいものです。 |
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古舘 管理人選手の四次元殺法が炸裂!26分12秒、管理人の復活への執念が、肉の暴走列車「パリジャータ」を下しました。写真には写っていませんでしたが、ずいぶんと多いライスも含め、文句なしの勝利!
小鉄 ブランクを感じさせない完全勝利ですね、この調子で次回もいい試合をしてもらいたいですね。欠場中の「1ポンドステーキ」選手にも早く復帰してほしいものです。
古舘 それでは次回の放送までお別れです。解説は山本小鉄さん、実況は私、古舘伊知郎がお送りしました。さようなら。 |
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撮影 MINOLTA DiMAGE X20 |