2005/2/26 

らー麺バカ一代大晟

 

ここのところ、急にラーメンが食べたくなって、「どこかおもしろいお店はないか」と物色していたら、管理人のアンテナにビリビリと来たのがこのお店。「らー麺バカ一代大晟」

「バカ一代」ですよ。片眉剃って修行したんでしょうか。いやがうえにも期待が高まります。

場所は上三川のセブンイレブン上蒲生店の近く。

メニューを見る前に、麺やスープに関する説明書きを見てみます。契約農家の小麦粉であることとかいろいろ書いてあり、素材や味へのこだわりが感じられますね。ふむふむ、麺には石臼挽きの国産小麦とイタリア産のセモリナ粉がブレンドされているのか。日本蕎麦の手打ち職人が開発した麺だそうです。

特筆すべきは、麺が「普通」と「黒小麦」から選べること。また、スープを「白・茶・黒・塩」の4種類から選ぶということ。うーん楽しそう。

さて、管理人は看板にもなっている「炙りチャーシュー麺」の黒スープ。妻は「塩」の「黒小麦麺」にしました。

写真は「炙りチャーシュー麺」についてくるチャーシュー。なんと、ラーメンとは別にコンロに乗ってチャーシューが出てきました。固形燃料のコンロで、自分で好き勝手にチャーシューを炙って食べるわけなんですね。

東京のラーメン店なんかで聞いたことがあるサービスですが、栃木にもあったんですね。

しかもこのチャーシューの厚さ、デカさは、200gくらいあるんじゃないでしょうか、ボリュームたっぷり。バラ肉を形のまま煮込んだ角煮タイプで、甘口の味付け。

そして、ひっくり返して炙ってみようと箸でつかむと崩れてしまうくらいやわらかい。

管理人がラーメン店でがっかりすることがあるのは、冷蔵庫で冷やしていたチャーシューを冷たいままラーメンに乗せているお店があること。確かに、やわらかく煮込んだチャーシューを美しく切るには冷蔵庫で冷やすのがいいんですが、これをそのままラーメンに乗せると、脂身が白く固まったままでチャーシューの旨さを損ねていると思うのです。サービスのつもりで厚切りだったりするとなおさら。

その点、この「炙りチャーシュー」は、炙ることで加熱された脂身がじゅわーっと溶け出し、バラチャーシューの旨さを余すことなく味わえます。そして(゚Д゚)ウマー

さあ、ラーメンが来ました。写真は「炙りチャーシュー麺」の「黒」スープ。4種から選ぶスープは、白=白醤油、茶=薄口醤油、黒=濃口&たまり醤油、塩=皇帝の塩&藻塩とのこと。

確かに濃い目の色のスープですが、味はいかに。むむっ、これはかなり和風な味。まず口に広がるのは、鰹節や昆布といった海のもの系の風味。そこに鶏や豚のダシが厚みを出しています(鴨も入っているそうです)。そして、まろやかな甘味をともなった、日本そばのつゆを思わせる味付け。目隠しをして味わったら、ホントにそばだと思うかもしれません。表面には水菜?、ネギ、メンマが乗っています。

さて、麺はどうかな。細打ちのストレート麺はエッジが立っていて、これもまた日本蕎麦を思い出させます。それではすすってみます。ズルズル。

ぬぅっ、この食感は!?麺を噛み切ると、「プチプチプチプチプチプチプチプチ」と、心地よい噛み応えが返って来るぞ!麺にブレンドされたセモリナ粉がこのぷつっぷつっという歯切れのよさを演出しておるのか!そして、口の中に怒涛のように押し寄せる小麦の風味!こんな麺を食べるのは初めてだ!

「炙りチャーシュー麺」には、「トッピング」として焦がしネギと、揚げにんにくチップ、黒七味がついてきました。どれも主張が強い薬味ですから、最初から入れないで、食べ進んでからお好みに応じて使用するのが吉と見ました。

こちらは、黒小麦の塩。スープのダシは、炙りチャーシュー麺と共通だとおもわれます。和風なダシの甘味と塩がマッチして、こちらもなかなか旨い。
これが黒小麦の麺。これはもう日本蕎麦にしか見えませんね。さきほどの普通の麺よりも、若干小麦の風味が強いかもしれません。

これもまた(゚Д゚)ウマー

驚いたのはメンマ。なんじゃこの太さは!

2cm角はありますか。食べてまたびっくり。太さの割りに、非常にやわらかかった。

食後には、自家製の杏仁豆腐。イチゴソースで食べる、盛り付けもきれいでまるでケーキ屋さんのような一品。
こちらも契約農家の卵を使用しているという焼プリン。

スープと麺が選べたり、コンロで炙るチャーシューなど、サービス精神が旺盛で、一品一品に工夫とやる気が感じられる、なかなか満足度の高いお店です。まさに「バカ一代」

ジョイフル本田宇都宮店近くなので、また行くことになるでしょう。

撮影 MINOLTA DiMAGE X20