今月の情報

ほくろ

 ほくろと俗にいいますが、その中身はたくさんの種類があります。一番多いのは
母斑細胞母斑と言われるもので、母斑細胞という細胞が増えているものです。これは増殖が強ければ隆起して「イボ」のように見えるものもあります。また色素を作る力が強いと茶色や黒い色を呈します。
 生まれつきのほくろは悪性にはなり難いといわれ、大人になって出てきた手足のほくろは注意したほうがいいと一般に言われています。また外陰部のものも注意したほうがよいでしょう。これらの場所では形の不整,色の変化などが見られたらすぐに専門医を受診したほうがいいでしょう。
 老人性の「しみ」や「いぼ」はほとんどが老人性色素斑や脂漏性角化症という良性の皮膚病変ですが、なかには悪性黒子と見分けがつかないものもあるため、高齢者の顔面に出現した、少しずつ大きくなっていく境界が不鮮明の色素斑をみたら専門医を受診しましょう。