カ タ ク リ の 生 態


カタクリ 別名 カタカゴ ・・・・・・・ ユリ科 カタクリ属
   

 

1.カタクリの一年


  鱗茎は、毎年更新しながら旧鱗茎の下に新鱗茎が作られていく。
  
  休眠から目覚め10月頃から新根を出して成長期に入る。

  12月中旬頃から新芽が動きだす。

  2月〜3月頃に地上部に新芽が出て、3月下旬から4月上旬にかけて開花する。

  5月中旬頃地上部の葉が自然に枯れ休眠期に入る。

  新芽が出て地上部が枯れるまでに翌年の新しい鱗茎が出来る。

  休眠期間は、地上部が枯れてから新根が出る時期まで(5月中旬から10月上旬)

 

2.生育環境


   主に山の北斜面の落葉樹林の中に群生する多年草。高温、直射日光に弱い。

   葉は高さ5cm程度のところに展開してるので、それより高い植物や常緑樹で上が覆われるところ。

  排水が良く極度に乾燥しない所。



3.花を咲かせる


  花が咲くには発芽してから二枚葉になり7・8年経たないと咲かな
い。

 ◆ 休眠期間中は日陰に置き出芽したら日の当たる場所に、花後は薄日が当たる場所に。

 ◆ 青い葉は1日でも長く保つ(折れたり、虫に食われたり、病気にならない)。

 ◆ 植替えのとき、旧鱗茎(付属部)が取れないように注意する。

 ◆ 自然環境でも同じ株が毎年花が咲かないものがある。


4.繁 殖


 ◆ 自然環境の中では、主としてタネにより新たな固体が生まれる。

 ◆ 典型的な他科受粉型の植物なので昆虫又は、人工による受粉が必要。

  古い付属部から新たに新芽が出る物がある。

  タネをまくところは、親株があるところと同じ土でもよい。

 ◆ 自然界では、アリが巣の中にタネ(アリが好む臭いがある)を運んで芽が出る。