INITIALIZE ORIGINAL NOVEL
クソッタレ解放区
vol_0.0 Prologue_the story
ようこそクソッタレ解放区へ。って遅い?
クソッタレは死なない、クソッタレは血の通った人間の証。
( ゚Д゚)<テメェラノチハナニイロダー
正登君は本当のパンク野郎だぜ。(>_<;)
そんなわけでクソッタレ特別おまけだよ。みんな、(゚ー゚*)
あっはっは。大好物。
クソッタレ解放区 「見上げる瞳」
西崎正登。これが僕の名前。
今、僕は自室のベットから寝転んだ先に見える空を見ている。
見ているというべきか眺めるというべきか、ただじっと見つめてボーとしてる。瞼を閉じてまた開ける。それの繰り返し。
たまに浮かぶのはこのくったくのない、空想だけ。
真昼間から大の大人という奴が寝転んで空をながめているのだ。それでも今日の飯は食える。
日本とはなんとちょろい国なのだろう。これも、先輩世代が戦後から血と汗をたらして復興してくれたおかげだ。
異国のどこかしこならば、のたれ死んでもおかしくは無い。仕事もない。やることもやらない。
ただ、僕は日本というこの土地に産まれた。だから、こうして馬鹿なことを許される。
嫌、許されないか。
ともあれ、僕みたいな奴でも飯を食えるのだ。餓えて苦しむことなど負債まみれの日本でもないに等しい。
ゴミ箱をあさっても、見つける世代は過去のもの。今は勝手にあふれ出てくる。
あふれかえって、返って邪魔だ。みんな思ってても口に言わない。営業妨害だから、かな。
次から継ぎへ、ウザッタイ。
資本主義は便利だが競争は止めてほしい。
邪魔な広告。無意味な潰し合い。
日本の脳味噌はふざけたアイスみたく甘くて、ただ甘すぎる。
甘すぎるから飽きて誰にも食べちゃもらえないと泣いている。それこそ気づかないまま手元からたれ落ちて地面へ落ちるんだ。
だからみんなアホになる。
まったく偉い奴等はなにも気付いちゃいないんだよな。
プー太郎以下の官僚。
アホの政治家。あっはっは(爆笑?)
自分でも知らないうちにみんな根っこから腐っていく。
これほどまで、おもしろいことはない。
根をいうとおかしくてたまらない。だってみんな落ちていくのだから。
結局、みんな僕となにも変わらない。
さてと、今日はこれからどうしよう?
何も予定が無い。
いつのまにか僕は学校をサボって街へと繰り出していた。
そして、いつものように街をあちこちと歩き回っては何かを感じて、自分の部屋でいろいろとその考えをまとめるのだ。
僕にとってはこんなことが楽しかったりする。
壁に囲まれた社会の縮図。学校などは所詮は仲良し倶楽部。
愚ていだ。まったくもってつまらない。
意味がないといってもいいだろう。
だから僕は学校をサボった。そしてそれが休学になり、行くのをやめた。
だってそうだろ。学校なんて、社会なんて僕には我慢できないのだから。
だらだらと続く無意味な物語。僕にとってそれが一番、耐えられなかった。
馬鹿な奴等、僕はあいつらとは違う。
僕と外界のそいつらとは確かな線が引かれているのにムカッ腹が勝手に立っていく。そしてついには奴等が許せなくなった。
一緒に生きているという事実に、同じ人間として見られることに。
だから僕は息を吸っただけで逃げ出した。まあ、当たり前か。
部屋で考えるのに誰の目も気にすることは無い。
クズの目。アホの目。うるさい目。
僕はいつしか誰の眼も見ることをしなくなったのに気付いたのは、逃げ出した頃。
相手の瞳が僕には見えない。黒い点。
わかるかな。だってそうだろ。人間なんてどいつもこいつも同じ、
根は汚い
目線は怖いものだ。殺気に満ちる鏡の瞳はとくにね。
どうしちまったんだろ。僕は、いったいどうにかしちまった。
知らないほうがいい。知らないほうが。
無知は悪だが、知りすぎると人間は人間ではいられなくなるものだ。
どこかしこに必ず自分の甘い部分をつくるべきだった。
何処までも黒い僕の眼は血走っているのだろう。
青空を見上げるこの眼には、もう、腐ってしまって悪い所しか見えない。
脳味噌はヘドロになった。甘いものも優しいものも、僕に入ってしまえば腐る。
僕の瞳は見えなくなって、その先に映るものは暗闇と孤独なのだ。
過去に知ってしまったことが今も僕を縛り付けている。
理由なんてない、これは原始行動に近いのだ。族にゆう、キレる。
原因? そんなことは生きていればわかるだろ?
目の前に広がるこの青空を僕は睨みつけて、ひとり、起きあがった。