Hello World!と表示させるプログラムを書く

 プログラムは、Linux付属の定番エディタ(emacs、Vi等)を使って書きこみます。そして「GCC」というコンパイラでコンパイルします。GCCは、GNU C Compilerの略称です。 C言語(およびC++言語)でプログラムを開発するための開発用のキットです。例として今回は、「Hello World!」と表示するプログラムを作ります。まず、端末を起動させてください。そしてhello.cというファイルにC言語のプログラムのソースを書くことにしましょう。

#include < stdio.h >

int main(void){
	printf("Hello World!\n");
	return(0);
}
 Linux,UNIXの世界では、¥マークは斜めスラッシュ(\)の文字キーに割り当てられているので、 キーボードで¥マークを打つと\が表示されます。WindowでC言語をやったことがある人は、
void main(void){  

}
 が慣れている人もいると思いますがエラーがでます。
簡単にプログラムの説明をすると、#include < stdio.h >は、stdio.h(スタンダード・アイオー・ヘッダーファイル)を読み込むことを示し、このstdio.hの中には、上記のprintf関数などを定義しているものです。プログラムを組む時には、必ず記入します。printf関数は、ディスプレイに文字を表示する機能があります。
それでは、保存したテキストファイルをコンパイラを使ってコンパイルしてみましょう。
$gcc hello.c
 GCCでコンパイルしたあとに、同じディレクトリ内にa.outというファイルが出現します。
a.out が実行できるファイルとなるのでそのまま、実行してみましょう。
$./a.out
Hello World!
 また、gcc -o [生成される実行ファイル名] [C言語で書かれたソースファイル名]
を使用するとコンパイル後の実行ファイル名を指定できます。
$gcc -o Hello Hello.c
 同じディレクトリにhelloというファイルが出現します。
$./hello
Hello World!

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数学の関数を使ったプログラムを組む

 数学で使う関数はとくに理工系の計算プログラムなど、使用する確率が高いです。数学で使う関数を使うときには、 math.h を読み込む必要があります。 sin(サイン)、 cos(コサイン)、 tan(タンジェント)等です。 math のヘッダーファイルには、高校で習うような sin(サイン)、 cos(コサイン)、 tan(タンジェント) などや、それらの逆関数等様々な数学関数が定義されています。実際にプログラミングするときは、これら定義されている関数を呼び出すだけでいいのです。

実際にプログラミングするときの留意点としては、
オプションで -lm をつけなくてはいけない。
ということがあげられますので注意してください。それでは、実際に数学の関数 math.h を使用したプログラミングをしてみたいと思います。同じようにプログラムは、エディタ(emacs、Vi等)で書きます。ファイル名は、 cos.c としましょう。

#include < stdio.h >
#include < math.h >

int main(void){
	double x;
	x = cos(0.0);
	printf("%lf \n",x);
	return(0);
}
 cos.c をコンパイルし、実行ファイル cos を作る。
その際に、数学関数を扱う math.h を読み込む。
cos(0)=1.0 となる実行結果がでます。
$gcc -o cos cos.c  -lm
$./cos
1.000000

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ライブラリの指定方法

 ライブラリは、何回でもプログラムを組むときに使うことができるように考えてつくられたものです。
ライブラリは、/libと/usr/libの中にあります。よく見かける stdio.h、string.h、stdlib.h など、定義されている関数は、標準ライブラリに保管されています。標準ライブラリを使う時には、 gcc で自動的に認知するのでオプションをつける必要がありません。しかし、理工系のプログラミングを組むときなどでつかわれる、数値解析でシミュレーション等を行うときに使用する数学関数などは、標準外な関数に当たるので、ライブラリファイルを指定しなければいけません。

ライブラリファイルの名前 = libライブラリ名.a
                          = libライブラリ名.so
          gccのオプション =  -[ライブラリ名]

例)数学の関数の場合
 ライブラリファイルの名前 = libm.so
          gccのオプション =   -m
                          となるのです。

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エラー表示

 エラーメッセージの先頭には、ソースファイル名とエラーの発生した行の番号 その後ろに、エラーの表示内容が表示されます。

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