Rubyのインストール

 Ruby公式サイトではソースやバイナリがありますが、より簡単にインストール出来る方法でインストールしましょう。ソースからコンパイルするときなどと比べ、パッケージからインストールしたほうがアップデートまたはアンインストールなどの手間も省け、インストール時の不具合などが少ないためです。Windowsの場合は、One-Click Ruby Installerでインストールしましょう。また、Linuxの場合は、各ディストリビューションの提供しているパッケージからインストールします。Debian系の場合は、apt-get install ruby で、RedHat系では、yum install ruby でインストールします。バージョン確認方法は以下でできます。

$ ruby -v
ruby 1.8.5 (2006-08-25) [i386-linux]
 次に apache との連携ですが、対象ディストリビューションは ubuntu とします。
$ sudo apt-get install libapache2-mod-ruby
 まず、パッケージでモジュールを入れます。ruby, Apache が入っているという前提で進めます。これで、mods-avairabled(使用可能モジュールの入るディレクトリ)及び mods-enabled(使用中モジュール)のディレクトリへのシンボリックリンクが作成されるはずです。これとは別にモジュールの設定をドキュメントの例より取り出してコピーします。
$ cp /usr/share/doc/libapache2-mod-ruby/examples/httpd.conf-apache2  /etc/apache2/mods-available/ruby.conf
 コピーしたサンプルでは拡張子が .rbx の時モジュール実行になっているのでそこだけ直します。
# exec *.rb as ruby scripts.

SetHandler ruby-object
RubyHandler Apache::RubyRun.instance

 使用モジュール管理ディレクトリへ ruby.conf のシンボリックリンクを作成。
$ ln -s /etc/apache2/mods-available/ruby.conf /etc/apache2/mods-enable/ruby.conf
 また、AddHandler ディレクティブに .rb を入れている場合は取り除く。最後にapacheのリスタート。うまくいかない場合は、パッケージのドキュメントを参考にしてみましょう。

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Rubyの実行

 Ruby プログラムの実行方法を紹介します。コマンドラインから実行するコマンドラインから、Ruby の引数に直接プログラムを与えます。ワンライナーともいいます。

$ ruby -e 'print "Hello world\n"'
Hello world
$ 
プログラムをスクリプトファイルに記述し、Ruby の引数として与えます。
$ cat hello.rb
print "Hello world\n"
$ ruby hello.rb
Hello world
$ 
スクリプトファイルに実行権限を与え、直接スクリプトを起動します。
$ cat hello2.rb
#!/usr/bin/ruby

print "Hello world\n"
$ chmod +x hello2.rb
$ ./hello2.rb
Hello world
$
Ruby の対話環境 irb を利用する  Ruby の対話環境 irb を利用して、対話的に Ruby を実行します。なお irb を終了するには exit か quit と入力するか、Ctrl-D を入力します。
$ irb
irb(main):001:0> print "Hello world\n"
Hello world
=> nil
irb(main):002:0>
 irb は、手軽にスクリプトの動作を確認できるだけでなく、各行の返り値を確認でき、サブirbでコンテキストを切り替えられる。変数名やメソッド名を補完できる(~/.irbrc に require "irb/completion" と書いておきます)。

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