2012年聖会

プログラム外の出来事
5.エピソード・オブ・こんぴカメラ

こんぴの持っているカメラは訳ありで、かんぴのお下がりの本物のカメラです。
1400万画素、光学10倍ズーム、1cmマクロ撮影可、連写もできます。買値19,800円。

このカメラをこんぴにあげたのにはわけがあります。

6月の初めに近くの神社でカラスのヒナが2羽巣から落ちており、衰弱した状態でした。
その時こんぴは「お父さん、うちで飼いたい。」と言いました。
自然の鳥に手をつけてはいけないことはかんぴも百も承知。
でも放っておいたら助からない命をなぜ救ってはいけないかという疑問を
振り切れないかんぴでした。
「このカラスさんたち家に連れて行っても今日死んじゃうかもしれない。それでもいいかい。」
「いい。」
そんなわけでカラスを飼うことにしました。
名前も「カカ」「ララ」と付けて、毎日餌をやりました。
家ではラビットもばあちゃんも猛反対。
「自然の鳥飼ったらだめでしょ!」
「トリインフルエンザにかかったらどうすんの!」
うん、気持ちはわかる。
「母さんとばあちゃんの言うことが正しくて、父さんが間違っているんだよ。」
とこんぴに言いつつ、2羽のカラスのヒナを飼い続けたのでした。

もしかしたらその日死んでしまうかと思った2匹は峠を越し、
元気に口をあいて餌も食べるようになりました。
カラスは雑食だからインコのえさとかで十分だったんだけど
念のためペットショップでミールワームも買って与え、
飛べはしないものの庭を少しだけ歩ける程度になりました。
初めは怖くて触れなかったこんぴも
餌付けもできるようになり、
手で抱きかかえられるようにもなりました。
そうして2週間が過ぎたある日、
「ララ」と名付けたヒナが元気がなくなり、何も食べられなくなって死に、
翌日それにショックを受けたのか、元気だった「カカ」まで死にました。
この現状をこんぴに見せなければならないという辛い現実。
こんぴは涙をためて現実を受け止めました。

そんなこんぴにかんぴは
こんぴがカラスのヒナを抱っこしている写真をカメラの画面で見せて
「カカちゃんとララちゃんは死んじゃったけど
カメラの中に思い出はこうしてずっと残っているね。
このカメラを○○(こんぴの本名)にあげます。
いい思い出をたくさん写真に残してください。」
と言ってカメラを渡しました。

カラスのヒナを飼い始めたときから
「いつか死んでしまう確率の方が高い。その時娘をどうやって立ち直らせよう」
と思って出した結論がこんな親心でした。
(こん時はすでに新しいカメラ買ってあったから。)

で、そのカメラで5歳のこんぴは
わけの分かんないものを撮っています。
例えば湯のみ茶碗とかテレビの画面のプリキュアとか…。
ピンボケだろうが画面からはみ出してようがお構いなしに
何枚も同じような写真を。

聖でもこんぴは朝から写真を撮りまくり。
聖山、パノラマホテル、こんぴが撮ったものです。
でも、カメラマンがいるのでいつもよりかんぴも
HPに自分の写真が多く載っています。


お山撮るぞー

お山撮れた

ホテル撮るぞー

ホテル撮れた

ついでに父さん撮ってあげる