シミ



 

シミというのは、いろいろな皮膚疾患を含みます。代表的な疾患は

    肝斑(しみ)

    雀卵斑(そばかす)

    炎症後の色素沈着

    老人性色素斑

    脂漏性角化症

    母斑(たいらなホクロ)−黒子、扁平母斑、大田母斑

 これ以外にも患者さんがシミと考えていたものが皮膚がんの初期病変の場合もあります。いま話題となっているメラノーマのことさえあるのです。そのためシミといわれものが、どのような疾患かを正しく鑑別することが最も大切です。

 近年、アンチエージングを含めた美容ブームにより、レーザー治療を筆頭にいろいろな加療がなされております。それが適切なもので、本人が満足しているのなら異議はありません。しかし当院にも、エステサロンでかなりお金をかけてシミにたいしてピーリングや光療法をおこなったが良くなりませんという相談や、某クリニックでシミにたいしてレーザー治療をうけたが逆にひどくなったとの相談を受けることもあります。それらを治療することができず、自己責任ですねと言わざるをえないことがあります。当院においては上記の理由などによりシミに関してレーザー治療やピーリングなど積極的な加療は施行しておりません。

 ただしハイドロキノンという漂白剤は、チロゼナーゼによるメラニン合成およびメラノサイトの生理機能を抑制するという作用機序で、症例によってはシミにたいして効果があることがあります。それを配合した下記のクリームは残念ながら保険がききませんが、一本2100円で販売しております。

 

軟膏をベースにハイドロキノンを3.9%配合した。15gのチューブです。

 使用方法はクリームを少量指にとり、患部に一日二回塗布してください。

日光を浴びる際は、その上からUVカットをしてください。

6月から9月の紫外線の強い時期には夜一回にしてください。

女性の場合は 朝、洗顔⇒化粧水⇒メラノキュアHQ⇒UVケア・ベースクリーム

⇒ファンデーションが基本です。