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文章題 教科書の図の扱い方



大島佳代(TOSS下野教育、TOSSストロベリー)

方程式の応用で、「速さ」の問題の次に難しい「過不足」の問題である。できない子にとっては題意すら分からない。説明すればするほど混乱する内容である。説明せずに、一目で分かるイラスト図(フラッシュサイト)の導入、数直線に「なぞる」「言葉を補う」作業で、より効果的によりビジュアルな向山型数学を目指す。

新しい数学1 P.81(東京書籍)

例2 折り紙を何人かの子どもに分けるのに、1人に5枚ずつ分けると9枚足りません。また、1人に4枚ずつ分けると15枚余ります。子どもの人数と折り紙の枚数を求めなさい。

指示1 教科書(東京書籍)、81ページを開きます。「1つの数量を2通りの式で表して、方程式を作ってみよう。」

指示2 例2、指さしてごらん。隣と確認。みんなで読みます。折り紙を、はい。

指示3 今の3倍の声で読みます。折り紙を、はい。

指示4 (一文目で)ストップ。先生が読むところに赤でアンダーラインを引きます。「1人に5枚ずつ配ると9枚たりません。」

できたら「できました。」ですよ。

指示5 続けて読みます。「また」から、はい。


指示6 (二文目で)ストップ。今度はどこに線を引くか、分かりますね。
     そう。「1人に4枚ずつ分けると15枚余ります。」だね。 


指示7 大事なところが分かりました。最初から通して、最後まで読みます。


発問1 何を求める問題ですか。

(子どもの人数と折り紙の枚数です。)そう。教科書をちゃんと読んでいるね。ここでは子どもの人数をxとします。

指示8 これを考えるための数直線が下にあります。指さしてごらん。隣と確認。縦に伸びている赤い線がある。これを赤鉛筆で太く、なぞります。下まで伸ばします。

これを折り紙の枚数と考えるんだ。

指示9 次に横に伸びている黒い線があります。お隣は指でなぞっていますか。今度はこれを鉛筆で太くなぞります。


指示10 画面を見なさい。折り紙を1人に5枚ずつ分ける。(クリック)それをx人に分けるから5x枚。5x枚のところの点線をこのように(例示)なぞりなさい。


指示11 すると9枚たりなかったんだね。9枚の隣に「たりない」と書きます。


指示12 これを式に表すんだ。折り紙の枚数のところ、このように橋を架けてかっこの中に式を入れなさい。 

指名。(5x−9です。)
その通り!ちゃんと教科書を見ているなあ。教科書に書いてあることが分かるのは優秀。

指示12 ?マークに指を置いてごらん。(教師が読む。)その隣。(2)のところ、(1)と同じように書いて、書けたら持ってきなさい。

個別評定をする。

「15枚余る」の「余る」という言葉が抜けやすいので、特にそこを見る。



      

    


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