発刊にあたって
大平町教育研究所長 石山 靖夫
 激動の20世紀から「人権の世紀」と言われる21世紀を迎えました。  今、私たちにできることは何でしょうか。私たちは生まれたときからすでに 人権が保障されています。平成11年7月に人権擁護推進審議会から、今後の 人権教育・啓発のあり方や推進施策についての答申が出されました。その答申 の中で「人権」とは「人々が生存と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する 権利」と述べられています。また「日常生活において態度や行動に現れるよう な人権感覚が身に付くように、参加型学習などの体験活動や、身近な課題等を 取り上げるなどの創意工夫が必要である」と言われています。  私どもの大平町でも、社会同和教育において参加体験型人権学習を中心に、 豊かな感性を身に付け、実践的に人権感覚を培うことができるよう、日々努力 をしております。  本年は21世紀の幕開けの年。「人権の世紀」にふさわしい人権意識の一層 の高揚を目指し、所員一同意欲的に取り組んでおるところです。  本町では、昭和56年4月、教育研究所設立以来、20年を迎えました.こ れまでに研究所長のもと、指導主事の企画運営が適切に推進され、今日に至っ ております。当研究所は、研究主題「一人一人の児童生徒に豊かな人間性を培 い、人権尊重の意欲と能力を育てる指導の在り方と実践をめざして」を掲げ、 4つの部会を柱にそれぞれのテーマのもとに、その解決のため所員一同総力を あげて、研究実践に取り組んでまいりました。  今後の学校教育では、コンピュータ等の施設・設備の整備に加え、教員の教 える技能や授業で使う教材の充実を図り、すべての児童生徒にこれからの高度 情報通信ネットワーク社会を主体的に生きていくカを育成していくことが大切 であろうと考えています。そのためにも、当研究所の果たす役割は極めて大き く、各学校へのきめ細かな支援を行っていく必要性を感じております。  研究所員の日々のご努力と活動に対し、ご理解とご協力をいただいた各学校 の校長先生はじめ諸先生方、ならぴに関係機関の方々に心から感謝申し上げま す。  なお、本紀要が各学校で大いに参考にされ、活用・実践が図られることをお 願い申し上げ、発刊のあいさつといたします。        平成13年3月