おわりに
 「地域の教育力の活用」について,各学校の特色ある取り組みを持ち寄って研 究を進めてきた。その結果,例えば進路指導の研究で培ってきた大平南中の成果 を参考に,各学校でも創意工夫のある様々な取り組みを行うことができた。具体 的には,地域の協力や理解を得るため学校・地域・家庭との連絡を密にしていく 方策として「学校だより」の発行や,インターネットを活用した学校情報の公開 また一方的な情報伝達に陥らないため,返信欄の設定や学校メールアドレスの告 知といった工夫も紹介され,部会としての活動が広がりを持つことともなった。  また,昨年度より部会の活動として始まった「小中学生に贈るメッセージ集」 についても第2集を発行することができた。第1集は,「生き方」指導を根底に 置いていたため,職業観や働くことの意義といった内容が中心であったが,今回 は「総合的な学習の時間」にも十分活用がはかれるように,ボランティア活動や 国際理解といった内容も盛り込むことができた。昨年度部員からのの反省にもあ った,『「小中学生に贈るメッセージ集」は小学生にとって内容が難しいので平 易な表現での読み聞かせを行うなどの配慮が必要である。』についても執筆依頼 の際に,できるだけ平易な文で原稿を書いて頂くようお願いした。また,原稿締 め切りの期間も従来の4月〜7月という短期間を避け,随時受け付けとすること で,原稿が集まりやすくなるよう改善した。  今後は,「小中学生に贈るメッセージ集」を「総合的な学習の時間」も含めた 幅広い教育活動の中で,補助的な教材として有効活用していく場や手段を検討し ていくことが必要である。また,社会人先生の積極的な活用を通じて学社連携を はかり,これまで以上に地域の教育力を生かした学習活動を,我々教職員一人一 人が意識して追求しなければならないと考える。今回の研修も「総合的な学習の 時間」を通じて,児童・生徒に飽くなき探求心と知る喜びを会得させたいと願う 先生方の熱意によって実りあるものとすることができた。その労苦によって得ら れた今回の成果を基に,今後もより良い授業の実践を目指して,さらなる研究の 積み重ねを期待したい。