おわりに
 今年度は,前年度の反省を踏まえて,「小中学生に贈るメッセージ集」の「総 合的な学習の時間」での有効活用の方法を研究してきたわけであるが,年を重ね るごとに学社連携が図られ,地域の教育力を生かした学習活動が充実してきてい ることを実感する。たとえば,大平西小学校の研究成果のまとめにもあるように 今回,このメッセージ集を活用することにより,子供たちに主体的な学習態度・ 課題解決能力・コミュニケーション能力・情報活用能力・表現力・自己理解など の資質や能力を培ううえで多大なる成果があがったことがわかる。このようにこ のメッセージ集をきっかけとして,社会人先生が教育活動の中に参画し,児童・ 生徒に生の声を投げかけてくれることは,たいへん有意義で新鮮な感動を呼び起 こすものであり,子供たちの笑顔を見るたびにその苦労が報われる思いがする。  その一方で,このメッセージ集の活用にあたり,年度当初に総合学習の計画が できて既にスタートしてしまっており,十分には活用することができなかったと いう反省や,まだまだ小学生には表現が難しくてよく理解できないなどの問題, またメッセージのテーマが大きすぎて,どう活用したらいいのかわからないもの もあるなどの内容上の問題も指摘された。今後は前年度のメッセージ集からのも のをあらかじめ取り上げて学習計画の中に組み入れたり,教師側が易しい表現で 読み聞かせて興味を抱かせたりするなどの工夫をしながら,さまざまな教育活動 の場面で有効活用していく手段を検討していただけたらと思う。  最後に公私多忙の中,授業研究や資料の作成に多大な時間を割いていただいた 諸先生方のご苦労に,この場をお借りして深く感謝の意を表したい。