英語科学習指導案(2年生)
大平町立大平中学校
1 単元名 Lesson3 Students Reports (New Crown English Series Book 2)
2 単元目標
(1)ボランティア活動に参加する姿勢やゴミ問題とアルミ缶やビン・紙のリサイクルについて考える。
(2)手話を実際にやってみることにより,手話によるコミュニケーションについて考える。
(3)be動詞の過去形を使って,自分や友人のことについて表現したり,問答したりする。
(4)過去進行形を使って,自分や友人のことについて表現したり,問答したりする。
3 単元について
(1)学習指導要領との関連
本単元は,生徒たちがそれぞれの活動についてのレポートを発表する形である。よって,学習指導要領第
2−2内容(2)言語活動の取り扱い[言語の使用場面の例]b生徒の身近な暮らしに関る場面のうち,家庭での
生活,学校での学習や活動,また,[言語の働きの例]a考えを深めたり情報を伝えたりするもののうち,報告す
るに基づくものである。また,(3)言語材料エ文法事項(エ)動詞の時制などのうち過去形・過去進行形にあた
るものである。
(2)生徒の実態
英語を学習し始めて1年がたち,単語を覚えることに負担を感じる生徒や口頭では言うことができるが書く段
階になるとうまくいかない生徒が見られるようになり,英語を難しいと感じる生徒が増えてきている。また,学力
差が開きつつあり,授業を行う際配慮が必要である。それでも,英語に対する興味関心は高く,積極的に取り
組もうとする姿勢が多くの生徒に見られ,授業での活動は活発に行われている。1学年での文法事項の理解の
上に2学年の文法事項の学習が進められていくので,1学年での復習をしながら,新しい文法事項の学習を進
めていくことで,生徒たちの「英語は難しい」という意識を和らげ意欲的な学習へとつなげていきたい。
(3)指導観
この単元は,生徒の体験活動について報告するレポートの形式をとっている。内容は,クリーン活動や手話
の体験,農作業の体験など2年生が実施する職場体験学習や総合的な学習で実施している内容と重なる部
分が多く,生徒にとって身近な話題である。単元の目標の(1)(2)については,最近実施した「マイチャレンジ」
での生徒たち自身の体験をもとに,その感想などを聞きながら達成していきたい。
また,この単元の文法内容であるbe動詞の過去・過去進行形は,1年での学習内容のbe動詞(現在形)と現
在進行形の理解の上に成り立つものであり,既習の学習内容の復習を行いながら新しい文法内容の学習を
進めることで,生徒が無理なく理解できるようにしていきたい。
今年度から大平中学校では,TTを行っている。現在試行錯誤の段階であり,どのような指導が効果的であ
るか研究中である。今回の授業では,前時に導入した新文法事項の口頭練習において,@会話形式で内容
の復習を行いA2人が同時に個別指導に入ることで生徒の会話練習の機会を増やし,表現のチェックやアド
バイスを行うようにした。また,本文の内容導入の際,Bレポートの形式の本文を,レポートを読んだ者とその
内容を尋ねている者の会話の形式で行うようにした。
(4)学校課題との関連
平成15年度の学校課題は「評価の信頼性向上と基礎的・基本的な内容の定着を図る教科指導の工夫」で
ある。この学校課題にあわせて,評価の信頼性の向上面では,授業での「観察」だけでなく自己表現ワークシ
ートやセクションごとのショートテストの実施,また,この単元後のLet’s Write 1 のワークシートと組み合わせ
ての評価を行う予定である。基礎的・基本的な内容の定着の面では,1年生での学習事項の復習を行いなが
ら新しい文法事項の学習を進めるように計画し,生徒たちが無理なく基礎的・基本的な内容を身につけられる
ように進めていきたい。また,学習の定着度を図るために実施するショートテストの記録をグラフに書かせ,
できなかったところの練習をさせるようにしたい。
(5)いきいき栃木っ子3あい運動との関連
英語の授業においては,会話の練習を生徒同士で行う場面が多く見られる。また,この課においては体験
学習のことを題材として扱っており,お互いの経験や感想を理解し合い表現の方法がわからないときにはア
ドバイスし合うなど,助け合いながら活動が進められるように支援していきたい。
(6)人権教育との関連
本単元の目標(2)の手話の体験は,聴覚障害者の身になって考える機会となり,育てたい能力態度の
【感受性】「自分の思いや願いを大切にし,共に生きる喜びや,いじめ,差別,不正などに対する憤りを感じる
豊な感受性」を育てる機会としたい。
また,英語の授業においては友人との会話練習を行い,お互いの意見や考えを交換し合うことになる。そ
の際,相手の立場や気持ちを考えて行動することが求められ,育てたい能力態度の【判断力】「人権感覚を
高め,いじめ,偏見や差別の不当性を合理的,科学的に捉え,物事を公正・公平に見極める判断力」が必
要とされ,また育成する機会としたい。
(7)指導計画・評価規準
| 時 | 学習内容 |
評価の観点 |
評価規準 |
評価方法 |
|
評価規準B |
A十分に満足できる状況 |
||||
| 1 | Be動詞の過去形の導入 ・自分の体験について問答練習 ・be動詞(現在)の使い分けを復習 |
関・意
知・理 |
・自分の体験したボランティア活動や友達の活動について積極的に問答することができる。 ・主語によってbe動詞を使い分けられる。 |
・ボランティア活動後の感想について積極的に問答できる。 ・be動詞の疑問文応答文を使って問答することができる。 |
観察 観察 |
| 2 | Part1 ・健のクリーン活動に関するレポートの内容理解 ・口頭での問答練習 ・was,wereの使い分けの理解 |
理解 |
・健のクリーン活動の内容についての質問に日本語で答える。 ・was,wereの使い分けに注意しながら問答することができる。 |
・重要な文を適切な日本語に直すことができる。 ・場所を表す前置詞,気持ちを表す形容詞,天気を表す単語等に注意し表現できる。 |
観察・ノート |
| 3 | Part2 ・美玲の手話体験に関するレポートの内容の理解 ・手話の体験 ・be動詞の過去形の疑問文と応答文の理解 |
理解 関・意 |
・美玲の手話体験の内容についての質問に日本語で答える。 ・手話を使っての自己紹介を,教科書を参考にしながらやってみようとする。 ・was,wereの疑問文が現在形と同じであることを知る。 |
・重要な文を適切な日本語に直すことができる。 ・できるだけ多くの友人と手話の自己紹介をやってみようとする。 ・was,wereの肯定文をを示されたとき疑問文にすることができる。 |
観察 観察・ショートテスト |
| 4 | Part1,2の復習 ・手話の練習 ・口頭での問答練習と自己表現を書く ・文法事項の確認 |
関・意 表現 理解 知・理 |
・積極的に手話に取り組んでいる。 ・was,wereの使い分けに注意しながら問答し書くことができる。 ・was,wereの使い分け,疑問文の作り方を理解する。 |
・教科書を見ずに自己紹介できる。 ・場所を表す前置詞,気持ちを表す形容詞,天気を表す単語等に注意し書くことができる。 ・ミスに自分で気づき直すことができる。 |
観察 |
| 5 | 過去進行形の導入 ・現在進行形の復習 ・口頭での問答練習 ・LC2の聞きとり |
表現 理解 |
・現在進行形の文を使って問答できる。 ・自分のしていたことについて過去進行形を使って表現し,友人のしていたことについて理解しようとする。 ・対話文を聞いて内容を理解し2問正答できる。 |
・be動詞の使い分けに注意しながら問答することができる。 ・より多くの友人と積極的に問答することができる。 ・対話文の概要を把握し,全問正答できる。 |
観察 テスト |
| 6 | Part 3 ・久美の農業体験に関するレポートの内容理解 ・過去進行形の文型理解 ・口頭での問答練習 |
関・意 知・理 表現 理解 |
・久美の農業体験の内容についての質問に日本語で答えることができる。 ・現在進行形のbe動詞の部分を過去形にすれば過去進行形になることを知る。 |
・重要な文を適切な日本語に直すことができる。
・現在進行形の文を示されたとき過去進行形の文に直すことができる。 |
観察 ショートテスト |
| 7 | Part 3の復習 ・口頭での問答練習と自己表現 ・文法事項の確認 |
表現 理解 知・理 |
・自分のしていたことについて過去進行形を使って表現し,友人のしていたことについて理解することができる。 ・過去進行形の文型や疑問文とその応答文について理解する。 |
・自分や友人のしたことを書く際,be動詞の使い分けやing形の作り方に注意しながら適切な英文を書くことができる。 ・ミスに自分で気づきなおすことができる。 |
観察 ワーク |
| 8 | まとめ ・単元テスト ・リスニングスタディ2 |
表現 理解 知・理 |
・be動詞の使い分け,過去進行形の文型を理解している。 ・be動詞の過去,過去進行形の文を使って表現したり,表現された文を理解することができる。 |
・テストの減点はスペリングのミス程度である。 | テスト |
4 本時の指導
(1)題目 Lesson 3 Student Reports section3 (New Crown English Series Book2)
(2)目標
@久美が農家を訪れた時農夫が何をしていたのか,どんな農業体験をしてどんな感想をもったかを聞き取
り,また読み取ることができる。
A過去進行形の文を使って,自分のしていたことや友人のしていたことについて問答することができる。
(3)人権教育の視点
本時においては,友人と過去にしていたことについて問答の練習を行う。前時に導入を行っており,より
スムーズに会話練習をすることができ,多くの友人と問答練習を行えるであろう。その際,同じ友人ばか
りでなくより多くの友人と会話練習できるように雰囲気作りに努めたい。
(4)生かしたい生徒
1年の学習内容の理解が不十分であり,復習で行う会話練習も分からない状態である。復習の会話練習
で個別指導を行い,本時の授業をむかえるようにしたい。また,本時においては,友人にアドバイスを受け
ながらも意欲的に会話練習や単語の発音練習,音読に取り組ませたい。
(5)観点別評価規準
久美が農家を訪れた時,農夫が何をしていたのか,どんな農業体験をしてどんな感想をもったかを聞き取
り,また読み取ることができる。(理解の能力)
(6)展開
| 学習過程・具体目標 | 時間 |
生徒の学習活動 | 教師の支援・留意点(T1) | 指導助手の支援・留意点(T2) | 評価の観点・方法 |
| 1挨拶・warm-up | 5分 | ・英語で挨拶をして,簡単な英語の問答をする。 Did you enjoy the weekend? Yes, I did. → What did you do? No, I didn’t. → Why? |
・明るく英語の質問をし,英語の授業の雰囲気作りをする。 ・数名の生徒に質問していくつかの答え方を確認する。 |
・質問の答えに困った生徒がいた場合は,自分の答えを言うことで例示し生徒の答えを引き出す。 ・表現がわからないときはアドバイスする。 |
積極的に会話練習に取り組むことができたか。(観察) |
| 2復習 前時に学習した内容を確認する。 |
15分 | ・過去進行形の文を使って,自分や友人のことについて問答する。 What were you doing at 8:00 last night? I was watching TV. ・過去進行形の文型を確認する。 |
・T2と会話のモデルを示し,前時の学習内容を思い出させる。 What was he doing? What were you doing at 8:00 last night? |
・T1の質問を自分で繰り返すなど,生徒が理解しやすいように工夫する。 He was watching TV. I was eating dinner at 8:00 last night. |
過去進行形の文型に注意しながら積極的に会話練習に取り組むことができたか。(観察) 現在進行形の文のbe動詞の部分を過去にすればよいことに気づいたか。(発表) |
| 3本文の内容理解 久美の農作体験の内容についての質問に日本語で答える。 |
25分 | (1)新出単語の練習をする。
(2)教師の会話を聞き,レポートの内容を理解する。 (3)本文の内容についての質問に日本語で答える。 @どこにいったか A何をしたか B体験の感想 Cどんなコメントをもらったか (4)教科書の本文を読む。 (5)重要文の意味をノートに書く。 |
・発音に注意させながら練習させる。 ・既習の単語のうち,重要なものも練習する。 ・T2にレポートの内容を質問する形で会話を進める。 ・本文の意味を確認しながら進める。 |
・列ごとの発音練習の際,T1と同様に実施しできるだけ多くの生徒に練習させる。 ・レポートの内容だけに限らず,内容についてコメントすることで生徒の理解を助けられるようにする。 ・生徒の発音に注意し,間違いがあったら指摘して練習させる。 ・わからない生徒にはアドバイスする。 |
発音に注意しながら練習できたか。(観察) A規準 重要な文を適切な日本語に直すことができる。(ノート) B規準 久美の農業体験の内容についての質問に日本語で答えることができる。(発表) C指導の手立て 教科書の音読練習の際,訳の確認を行う。重要文の訳はノートに書かせる。 |
| 4本時の学習のまとめ | 5分 | ポイントをノートに書く。 | ・重要な事項がわかりやすいように板書を工夫する。 | ・早く書き終わった生徒には別の課題を提示し家庭学習への意欲を持たせる。 | |
5 まとめ
〈授業者より〉
(成果)
平山:JTE同士のTTの利点を考え生かせるようにした。
・導入がdialogueででき,ALTより事前の打ち合わせが楽である。本時では本文がレポートの発表という形
式であるものを会話形式の文章に直して本文の内容導入を行った。
・自己表現に関しては,実際にやらせてみないと定着しずらい。本時では,クラスを半分に分け二人で同時
に全生徒と会話練習の形式で確認できた。
・New Wordsの発音練習も2人で同時に行うことで一人一人の発音のチェックも半分の時間でできるため可
能になった。
・Readingは、1人が読み1人がチェックした。
大塚:授業を運営するために平山先生から指示をだし,自分自身はアシスタント的な役割ができればと考えている。
(課題)
反省:Warwing Up ・Did you enjoy〜? の質問ででNoが多かったため予想したより時間がかかっでしまった。
Review ・現在進行形から導入したが,進行形についての記憶がうすかったようだが,本時は新文型
の理解が目標であるので,後日復習とし意味の確認で流した。
内容 ・会話が早すぎかと感じたが,わりと理解できていた。
・評価については毎時間記録する必要はないと考え,このような形にしたがどうか。
・When(接続詞)の復習はすべきだったか?
・TTを生かすために何ができるかが課題である。
・普段の打ち合わせ‥負担にならないように,あまり取らずにできるようにしている。(本時は,2時間)
〈授業の研究協議〉
・TTの意義を生かした授業とは?
本時でどこで生かすのかが現れていた授業だった dialogueを利用したこと
T−S Q&Aの実施の仕方
New Wordsにおいての繰返しの仕方など
・展開の書き方は,初めてだがこの形式でよいか。…このパターンでよいのでは。
・T2の在り方‥出しゃばりすぎず,イニシアティブはT1がとりサブ的な役割でよい。活用の仕方によっては同じ
立場で実施することも可能だろう。
・更にT2を生かせる場面は?
・何もしてない時間ができてしまうが何ができるか…Slow learnerへのフォロー,評価者として動くことも可能だろう。
〈指導,講評〉
・英語の授業に対する姿勢 ・生徒が教師の授業のパターンに慣れている。
・生徒が期待感を持って望む授業であった。…今日は何だろうか?
・興味づけをする技術 ・gestureでのquessingの利用
・現在進行形から過去進行形
どんな場面で使えるのかのinputができている。会話の場面を示すことで
どこで使えるのか(使う必然性)を知らせることができる。
・オーソドックスな授業には,教師の姿勢が表れる。
・本時の目標と評価を考えると,内容理解の会話の中に何かもう一つ加えたい。
例えば,田植えに関する教師の体験,感想を入れるなども可能。TTではHave you ever〜?の文も使うことも
できるであろう。
生徒の回りでも田植えに関わることがあるだろう。
・家庭学習と授業とのリンクの重要性
次の授業に生きるもの(やってくれば役に立つ,発言できるなど)を課す。‥やる気の喚起。
・TTに慣れることが更にスムーズに→生徒を理解していくとやれることが増える。
・TTで(だからこそ)できる評価の研究をさらに進めるべきではないか。
・指導案 評価の観点方法‥規準 明文化できないものは,B規準のみ入れておいて可
関心意欲態度は,その都度できない。