主題  一人一人が生きる援助指導の在り方と実践

                             教育相談部会

1 はじめに

近年,青少年犯罪や不登校,いじめ,学習意欲・体力の低下への懸念などの問
題が指摘され,児童生徒の心と体の健康や学力を危惧する声が高まっている。そ
こで
大平町教育研究所教育相談部会では,児童生徒の生活習慣や行動傾向を把握
し,「社会性の育成・心と体の健康・学びの充実」をめざした「一人一人が生き
る援助指導の在り方」を明らかにすることが必要と考え,『児童生徒生活状況調
査』を実施した。

2 調査の概要

(1)調査実施期間  

平成17年6月20日(月)〜27日(月)

(2)調査方法    

質問紙による回答  小学校【別紙1】 中学校【別紙2】

・基本的生活習慣や学校外での過ごし方などの「あなたの普段の生活につ
いて」(10項目)

・学校外での学習に関する「勉強のことについて」(4項目)

(3)調査対象    

町内全小学校・中学校児童生徒全員

(4)結果集計    

各校の抽出学級のデータを採用

     東小・南小・西小は,各学年1クラス,大平中央小は,各学年2クラス

     大平中は,各学年2クラス,大平南中は,各学年3クラス

   調査14項目のうち小中学生に共通した質問事項から10項目と中学生
のみの質問事項から1項目について,データと考察を提示【別紙3】

3 おわりに

調査より,本町における児童生徒の生活習慣や行動傾向の特徴が明らかになっ
た。一人一人の児童生徒の調和のとれた発達をさせていくためには,学校におけ
る教育活動と家庭における生活習慣の形成が両輪となっていかなければならな
い。そして双方が連携を密にしながら,児童生徒の心や体の健康状態を考慮しつ
つ,接し方を見直し,効果的な援助を行っていくことが大切である。




 【別紙3】                             児童生徒生活状況調査

質問1 あなたは、家族に「おはよう」、「おはようございます」などのあいさつをしますか。
 



 

小学生
 
  

 
 あいさつを「いつもする」「することが多い」を合わせると6〜8割を占めている。学年が上がるにつれて、あいさつをする児童が多くなっている。
 
 


 

中学生
 


 
 小学生の8割近くがあいさつができているのに対して中学生は6割しかできない。特に中学3年生の2割を越える生徒があいさつをほとんどしていない。
 
 


 

考 察
 
 中学生は思春期を迎えることと関係があるかもしれないが、小さい頃から大人が意識してあいさつの習慣を育てていきたい。
 
 
 
 

質問2 あなたは、何時ごろ寝ることが多いですか。
 



 

小学生
 
 学年が上がるにつれて、就寝時刻が遅くなっている。多くの児童が、1年生では9時までに、2〜4年生では10時までに就寝している。5〜6年生は10時以降に就寝する児童の割合が高くなっている。
 
 


 

中学生
 
 午前0時〜午前1時に就寝する生徒の数に注目してみると、中学1年生で約1割強、中学2年生で2割、中学3年生になると5割となる。
 
 


 

考 察
 
 受験勉強等の影響があるのかもしれないが、遅くまで起きている生徒の割合が高い。
 
 
 
                                                     児童生徒生活状況調査

質問3 あなたは、朝、自分で起きますか。
 



 

小学生
 
 「いつも自分で起きる」「起きることが多い」児童は半数で、「起こされる」児童の割合も高い。
 
 


 

中学生
 
 「いつも自分で起きる」「起きることが多い」生徒は半数で、起こされる生徒割合も高い。
 


 

考 察
 
 就寝する時刻が遅いこととも関連が深いかもしれない。各家庭で中学生のうちに「自分で起きる」という習慣をつけさせていくことが望まれる。
 
 
 
 
 

質問4 あなたは、朝ご飯を毎日食べますか。
 



 

小学生
 
 朝食を「いつも食べる」「食べることが多い」を合わせると、どの学年も8割以上となっている。
 
 


 

中学生
 
 朝食を「いつも食べる」「食べることが
多い」を合わせると、どの学年も8割以上
となっている。
 ただし、中学2年生は2割の生徒が朝食を摂っていない。
 
 


 

考 察
 
 全体的によく摂取しており、朝食の重要性を考えると継続して朝食を摂らせるよう指導していきたい。
 
 
 
 
                                  児童生徒生活状況調査

質問5 あなたは、自分で机の上や部屋の片づけをしますか。
 



 

小学生
 


 
 学年が上がるにつれて、身の回りの片づけを自分からするようになってくる。
 
 


 

中学生
 


 
 中学生の7割の生徒が身の回りの片づけができている。
 
 


 

考 察
 
小さいうちから自分で身の回りの片づけをするよう習慣化を図っていくことが大切である。
 
 
 
 
 
 
 

質問6 あなたは、家族と、いつもどんな話をすることが多いですか。
 



 

小学生
 


 
 家族との会話は、学校のことが多い。
 
 


 

中学生
 
 学年が上がる毎に会話がなくなっていく傾向にある。中学3年生で2割弱の生徒がほとんど会話をしていない。
 また、会話の内容では、「友達など人のこと」と答えた生徒が中学1年生で4割強、中学2年生で3割、中学3年生で2割となっている。
 中学3年生になると勉強や進路に関する内容も2割程度となってくる。
 
 


 

考 察
 
 子どもの話題に応じて、家族がコミュニケーションを取ることが重要である。
 
 
 
 
                                  児童生徒生活状況調査

質問7 あなたは、1ヶ月にどのくらい本を読みますか(漫画や雑誌は入れない)。
 



 

小学生
 
 学年が上がるにつれて読む冊数が減っている。ほとんど読まない児童も2割弱いる。
 
 


 

中学生
 
 6割の生徒が1ヶ月に1〜3冊の本を読んでいる。ただし、中学2・3年生でまったく読んでいない生徒が2割程度いる。
 


 

考 察
 
 朝の読書や読書週間などの取り組みが効果を上げ、8割の児童生徒が読書の習慣を身につけていると思われる。
 
 
 
 
 
 

質問8 あなたが、困ったことや心配なことがあったとき誰に相談しますか。
 



 

小学生
 
 相談相手は「家族」と答える児童が多いが、高学年になると「友達」に相談する割合も高くなっている。
 誰にも相談しないという児童が4〜6年生で2割弱いる。
 
 


 

中学生
 
 7〜8割の生徒が、家族または友達に談する。各学年2割程度の生徒はだれにも相談しないと答えている。
 
 


 

考 察
 
 家族に相談できないこともあるだろう。何でも相談できるような友達・人間関係を築いていくことが大切なことを伝えたい。
 
 
 
 
                                   児童生徒生活状況調査

質問9 あなたは、学校がある日、授業が終わってからどのくらい勉強をしますか。(塾含む)
 



 

小学生
 
 学年が上がるにつれ、平日の家庭での学習時間は長くなっている。高学年では、1時間以上学習する児童は、全体の約6割となっている。
 また、勉強の相談相手については、どの学年も父母が多いという回答が得られている。
 


 

中学生
 
 日頃、中学生の5割の生徒が1時間〜2時間の勉強をしている。ただし、中学2年生で2割、3年生で1割の生徒がまったく勉強をしていない。
 


 

考 察
 
 学年が上がるにつれて学習内容が難しくなり、学習にかける時間を多く取る必要が出てきていると思われる。
 一方で、ほとんど勉強しない児童生徒も見られるので家庭学習の習慣化を図っていく必要がある。
 
 

質問10 あなたは、習い事(学習塾も入れる)に通っていますか。
 



 

小学生
 
 どの学年も約7割の児童が習い事をしている。
 1週間に3回以上通っている児童は、小学1年生を除くと2割を超えており、高学年ほど割合が高くなっている。
 
 
 
 
 


 

中学生
 


 
 学年が上がる毎に習い事に行く生徒の割合は高くなっている。特に中学3年生になると週に3回以上の生徒が4割を超える。
 
 
 
 
 
                                                                        児童生徒生活状況調査

質問11 あなたは、自分の○○を持っていますか。(中学生のみ)
 
 


 

中学生
 
  中学3年生になると5割弱の生徒が携帯電話を持っている。
 
 


 

考 察
 
  携帯電話やパソコンを持っている生徒は年々増えてきている。
  情報化社会を迎えた現在、使用する際のマナーや迷惑メール・有害サイトの危険性について指導 していく必要がある。