自分の仕事に誇りをもって
                    榎 本  飯野 利男  私の子供たちに、将来どんな職業に就くのかと聞くと、「パン屋さん、ケーキ屋さん、動 物園の飼育係」など色々な職業が出てきます。そのたびに、おいしいものを食べさせてとか どんな動物を育てるのと言ったりして、応援するようにしています。私自身も同じ頃には、 宇宙飛行士やパイロットになりたいと思っていましたが、いつの間にか現在の職業を選んで いました。中学時代に自分のなりたいものを見つけ、それに向かって進めば幸せだと思いま す。中学・高校・大学と進学していくうちに、ものの見方や考え方が変わり、好きな職業も 見つかると思いますので、その時に進路を決めたり、変更しても遅くはないと思います。  私は自分の子供たちが、どんな職業に就いても良いと思っています。額に汗し一生懸命働 いて、時には悔し涙を流し、時には喜びを感じながら労働する尊さを、身をもって体験して ほしいと思います。 職業には上下の区別などありません。世の中に必要なものだからある のです。誰かがそれを欲しているから存在するのです。大切なことは、どんな職業に就くか ではなく、その仕事にどう取り組んでいるかです。どんな職業に就いていても、適当な仕事 をしていたのでは、周囲の人達に認められるものではありません。しかし、一つの仕事に真 剣に取り組めば時間はかかると思いますが、努力と経験によってプロとしての誇りと自覚が 芽生えてきます。そうすれば、ますます責任のある仕事をすることが出来、自他共に認める プロとなることが出来るでしょう。  大変なこと、つらいことは誰でもいやがりますが、いやなことを避けずに、自分で出来る だけのことをして欲しいと思います。私も、もう一度初心にかえり、現在の仕事に誇りをも って、打ち込んでいきたいと思っています。