時を忘れて
                    富 田  平野 靖男  時を忘れるくらい打ち込めるものを、皆さんはもっていますか。 この頃、十代の若者が 関係している、それも信じられないような事件が頻繁におこっています。その報道を見聞し 君達はどのような事を思いますか。私は考えます。自分を含め多くの人々の内に、ちょっと したキッカケ、心の歪み、本人を取り巻く環境、自分に対する甘えや方向を見失った情熱な どによって、その若者達と同じような事をしてしまう危険性を持ちあわせているのではない かと。  私自身、十歳の時、なにげなく行ったスケートリンクの二階から流れてくるドラムの音。 その楽器との出逢いがなかったら、非行の道に走っていたかもしれません。あるいは、自分 以外の人に責任転嫁し、投げやりな人生を送っていたかもしれません。しかし、その出逢い によって気持ちが救われ、充実した日々を送り、真摯な態度で人と接することが出来ている と思っています。さらに音楽を通じて歳を重ねる度、友が増えるということです。これは、 私の財産です。音楽は、ジャンルが広く、オールマイティーにクリアしたい自分にとって、 三十数年たった今でも、学習中です。  ストレスが溜りやすい現代、皆さんも時を忘れて打ち込める何かを探してみませんか。き っとそれは、心の支えの一つとなることでしょう。