未来あるあなたへ
富 田 川股 光子
私は、栃木市内にある身体障害者養護施設に介護員として勤務し、7年が過ぎました。
介護とは、心身障害により「身の回りの行為」に不便や不自由をきたした人の世話をいい
支障のある部分を補い支援する活動です。家庭においては家族が、また、社会福祉の現場で
は寮母や他の福祉職員が介護の担い手となっています。
主な業務内容として、食事介助、入浴介助、洗面介助、排泄介助、衣服着脱介助、通院介
助、居室の掃除、話し相手、散歩等々、他にも沢山の仕事があります。
毎日の生活の中で、利用者の方々にとって一番楽しみな時間は入浴です。皆さん障害のあ
る方なので、大部分の方々は特殊風呂といって寝たままで入ることができる機械浴に入って
います。
次に楽しみとされていることは、食事ですね。美味い物、好きな物を食べている時は、幸
せそうな顔をしてます。しかし、病気や健康管理面で食事制限されている方は、自由に食事
やおやつ等を食べられないのが現状です。
最後に外出です。ほとんど毎日、施設内での生活ですので、明日外出だという前日になる
と発熱したり、気分が悪くなったりして、楽しみにしていた外出を中止するという事もしば
しばあります。これは、外出できると思うあまり、興奮して眠れないのが原因のようです。
元気な方々でないと外出できませんのでメンバーはいつも同じ顔触れになってしまいます。
デパートや公園など一緒に外出すると、とても喜んでくれたり、感激したり、私達にとっ
ては、日常茶飯事の事でも、利用者の方々にとっては、ビックイベントなのです。外出する
たび、いつまでも元気でいてねと思いながら、「また来ましょうね。」と言うと、笑顔いっ
ぱい返してくれます。
7年前、何も考えず、どんな仕事内容かも理解しないまま出勤し、半日で耐えられず帰り
たいなあと思った事がうそのようです。今では、毎日利用者の方々に励まされ、辛い事、悲
しい事があっても頑張らなくちゃと思わせてくれる仕事場です。私にとって、とても大切な
もう一つの家庭です。
今、福祉の仕事は若い人達から注目され、福祉専門学校などから実習に来る学生さんが沢
山います。将来どんな職業に就きたいか、まだ具体的にわからないのではないかと思います
が、沢山の人と出会い、沢山の人と接する事で、自分のために、自分らしく生きる事が出来
る職業に出会えるといいですね。
私も健康管理に気をつけ、元気な限り、利用者と共に毎日を楽しく生活していきたいと思
います。
命を大切に!明日に向かって頑張ろうね!!
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