自然と環境を大切に
西山田 須藤 昇
私が子供のころ(今から40年ぐらい前)は、西山田には今よりたくさんの自然が
残っていました。
6月には、ゲンジボタルがたくさんとび、歩いているとホタルにぶつかるほどでし
た。小川には、沢ガニがいて、小さな魚がたくさん泳いでいました。シジミもいまし
た。山には、カブトムシやオニムシ(クワガタ)がいました。田んぼは、辺り一面れ
んげ草の花畑でした。道の両側には、たんぽぽがたくさん咲いていました。
でも、今は、その自然もだいぶ少なくなってきています。いつしかホタルの姿も見
られなくなってしまいました。私は、どうにかして昔のような自然にもどせないもの
かと考えるようになってきました。そして、昔のようにホタルが舞う里にできたらい
いなと願うようになりました。
平成6年5月。ゲンジボタルの幼虫を西山田の小川に放流しました。幼虫は、県内
で以前から同様の活動をしている知人から200匹ゆずっていただきました。その年
から毎年、小川に放流しています。4年後の平成9年の夏、はじめてホタルが舞う姿
が見られました。
今年も6月10日ごろから、ホタルが舞うようになりました。毎日たくさんの人が
見に訪れています。そこで、「ホタルの里」という案内板と道しるべ用の行灯を設置
しました。
私の活動は、私一人ではできません。応援してくれる仲間がいます。ホタルのエサ
になるカワニナをとってきて川に入れたり、川岸の枯れ草をとったりして、みんなで
ホタルが住めるような環境を整えていきました。
小さなホタルの命も、私たち人間の命も大切なのは同じです。川や道路をみんなの
力で少しでもきれいにすることができれば、小さな生き物がたくさん住めるようにな
ります。私が育てているホタルがそのあかしです。水がきたなかったらホタルは生き
いていけません。大平町に住んでいる人々がもっと自然と環境を大切にしてくれれば
昔のように小さな生き物が見られるようになると思います。
私も一生懸命にホタルを育てていきます。一人でも多くの人にホタルを見てもらい
たいと思います。夜空に美しく舞うホタルの姿を見れば、「自分たちが自然を大切に
すれば、こんな小さな生き物でも生きられるんだ。」ということに気がついてくれる
と思います。
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