研究主題
『一人一人の児童生徒に豊かな人間性を培い,人権尊重の意欲と能力を育てる指導
の在り方と実践をめざして』
1 研究主題の基本的な考え方
・ 現在の教育課題の先導的主題でありたい。
・ 具体的で,教育現場に結びついた主題かつ,各学校で共通して追及していける
主題でありたい。
・ 研究所で研究した内容が教育現場での実践に役立つ主題でありたい。
2 研究主題設定の理由
◇ 人権教育について
平成14年4月1日に栃木県人権教育基本方針が示され,それを受けて本町にお
いても大平町人権教育基本方針が策定された。この方針に基づき,これまでの同和
教育で確立された推進体制や教育活動の成果を踏まえ,すべての人の基本的人権を
尊重していくための人権教育として発展的に再構築することや明るい未来への展望
のもてる教材開発,新たな人権教育プログラムの作成などが示されてきた。そこで,
調査研究部会においては各学校の人権教育計画の整備や人権教育の取組状況を把握
し,重要課題を解決するために小中の連携をどのように図れば効果的な指導ができ
るかについて研究を進めている。
◇ 大平町の小中学校における人権教育について
「人権教育のための国連10年」に関する国内行動計画や栃木県教育委員会の方
針及び大平町の実情から,より一層一人一人を大切にする人権を尊重する人権教
育の推進に努める。その際,特に以下の基本的な考え方をもとにして推進する。
@ 日本国憲法に保障された基本的人権尊重の理念の実践化をめざす人づくりの教育
に努める。
A 人権教育を教育計画に適切に位置付けるとともに,学校全体が機能するような推
進体制の整備・充実に努める。
B 社会奉仕体験活動,自然体験活動,高齢者等との交流活動などの体験を重視し,
その中で,豊かな人間性を育てるとともに,人権感覚を磨き,実践的な人権意識
を高められるように努める。
C 教育を受ける権利を保障するとともに,人権が尊重された環境の中で学習できる
よう,人権の視点から教育活動を見直し,個が尊重される集団づくりに努めるな ど
人権に配慮した教育指導や学校運営に努める。
D 同和教育で取り組んできた同和問題については,人権教育の中で重要な人権問題
の一つとしてとらえ,残された課題解決に向け,より一層工夫しながら地域や学校
の実情を踏まえて効果的に取り組んでいくように努める。
E 実践にあたっては,小中学校の指導の一貫性を図るとともに,児童生徒の発達段
階を踏まえ,各教科・道徳・特別活動・総合的な学習の時間や学級経営の特質を十
分に生かし,指導の充実にに努める。特に,道徳における「心のノート」の活用を図る。
F 社会教育との連携を図りつつ,保護者に対する啓発活動の促進を図り,学校で推
進する人権教育の学習効果が高まるように努める。
G 人権や人権教育に関する研修を組織的,計画的に実施し,教職員の人権感覚を磨
くなど,指導者の資質の向上に努める。
◇ 一人一人が生きる児童生徒指導の強化について
一人一人がよりよい自己実現に向かって生活できるよう,きめ細かな援助指導に
努めることが,各学校や一人一人の教師に課せられた課題である。そこで,課題解
決のためには以下に示す点に努力しながら推進していくことが大切である。
@ 児童生徒一人一人が自らの目標達成を目指し充実した学校生活を送れるようにす
るために,自己指導能力を高める積極的な児童生徒指導に努める。
A 児童生徒の規範意識を高め,基本的生活習慣の指導を徹底させ,善悪の判断力の
育成に努める。
B 人や自然とかかわる体験を数多く体験させ,生きる喜びを実感できるような生命
尊重の教育を行い,自他の生命を大切にする指導に努める。
C 学校教育相談を充実させて児童生徒一人一人の内面的な理解に努め,受容的な態
度で接するとともに,一人一人のよさを認め,生かし,伸ばすような機会を設けな
がら児童生徒の心の安定を図るように努める。
D 不登校児童生徒については,学校全体で取り組む指導体制を確立し,特にきめ細
かな援助指導が必要である。そこで教育相談や家庭訪問を行ったり,保護者や関係
機関との連携を密にしたりして原籍校に復帰できるように努める。
E 児童生徒指導上の問題行動等に対しては,全教職員が一丸となって組織的かつ迅
速な対応をするように努める。しかし,問題行動が多岐にわたっていて学校だけで
は抱えきれない場合は,相談機関や警察,医療機関等と連携して問題の解決に努め
る。
◇ 「学ぶ力」を育てる学習指導の充実と評価の工夫について
生涯にわたって学び続けようとする意欲や能力・態度の育成を図るため,児童
生徒主体の学習活動や自主的・自発的な学習を促す授業を展開し,児童生徒一人
一人の学習状況を適切に評価することが各学校の課題である。
そこで,課題解決のためには以下に示す点に努力しながら推進していくことが
大切である。
@ 各教科等の目標や内容を十分踏まえ,体験的な学習や問題解決的な学習を重視し
て主体的に学ぶ意欲や態度を身につけさせ,学ぶことの楽しさや成就感を体得させ
るような授業展開に努める。
A 各教科等の基礎・基本の確実な定着を図る指導に努める。
B 指導と評価の一体化を一層進めるために,児童生徒一人一人の学習の達成状況を
指導目標や評価規準等に照らして適切に把握し,今後の指導に生かすように努める。
その際,各学校では具体的な評価規準を設定し,授業実践を通して客観性や妥当
性を高めていくことが大切である。
C 中学校における選択教科については,生徒の特性等に応じた多様な学習が行える
よう,教科目標から学習内容を十分に検討して実施するように努める。
D 多様な学習形態(T・Tやグループ活動等)の導入やコンピュータ等の情報機器
の活用においては,その導入や活用自体が目的にならないように留意し,目標や内
容に応じた指導のあり方を十分研究するように努める。
E 心の教育を一層充実したものにするために、「心のノート」を活用した道徳の授業
や体験活動等を実施するように努める。