表紙 「不安な時代の確かな生き方」
 書 名 不安な時代の確かな生き方
 出版社 転法舎
 発行年 平成7年10月初版発行
 大きさ 四六判、377ページ
 価 格 3,460円
 目 次 第1章 まともな自分とは
第2章 ひととの付き合い方とは
第3章 まともな仕事の仕方
【主 な 内 容】
 政治不信や経済の不振、および阪神大震災、相次ぐ毒ガス・テロ事件という未曾有の大惨事を目のあたりにして人々の心は拠り処を見失い、わが身の危険と不安にさらされています。こうした先行き不透明な社会にあって、今後どうして生きていってよいのか、わからないというのが実感でしょう。こうした時にあたって心の拠り処を名誉や地位やお金といった外見上のものに求めることもできず、デカダンに走り、胡散臭いカルト宗教に凝ることもままならず、初めて自分自身を見つめなおし、自分の確かな理念を持つべき必要に迫られ、それを如何にしたなら、うることができるかを考える時が到来したようです。
ここで私たちにとって必要なことは、従来、いろいろな宗教家や思想家が説いてきた考えを、ただ知識として鵜呑みに自分の理念とするのではなく、多くの人々の英知に照らし合わせて、自分のためだけではなく、地球上のすべての人のために活かせるような総合的判断力の上に立った、柔軟な理念を持つべきだと思います。
こうした観点から、ここで私たちの人生にまつわる諸問題を三つの章、すなわち、第一章を自分自身のあるべき姿、第二章を自分と人との対人関係のあるべき姿、第三章を自分と仕事との関係のあるべき姿に分類し、三十六に振り分けて百八の項目につき、心の支えとなるような私の考えを披瀝しました。
 もちろん、ここに述べた項目だけで人生のすべてを語れるわけがなく、これ以外にも多くの問題があることは言うまでもありません。また、私の提唱がはたして正しく、妥当であるかどうかは読者の皆さんの判断に任せるより仕方なく、それを強制するつもりはさらさらありません。今日ほど人々の価値観が錯綜し、何が善いのか悪いのかわからない時代はなく、その中にあって私個人のつたない知識と経験から、こうしたならば納得のいく、確かな人生が送れるのではなかろうかと考え、自分自身に言い聞かせるために日頃書き綴ったものをまとめたものです。もしこの提言がいささかでも皆さんの今後の人生にご参考になれば幸いです。
(※本書「はしがき」より)



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