「トライアングルほめ日記」の集いin三重県四日市(大貫 政江)

1月末、セパ三重の情熱的なみなさまのご尽力により、市内「なや学習センター」(学校を利用した施設)において「トライアングルほめ日記」の集いが開催されました。

小学校や中学校の先生たち8名が参加してくださいました。講師は、昨年まで都内小学校で担任をしていた私が務めさせていただきました。(1)「ほめ日記」とは何か?(2)私にとっての「ほめ日記」効果(3)「トライアングルほめ日記」とは?(4)実践の成果について(5)参加者による「ほめ日記」ワーク(6)質問タイム…といった流れで進行させていただきました。

私と「ほめ日記」の出会いや効果を語る際に、どうしても外すことができないのは次男陵平の自死に関連する一連の出来事です。17年以上経過していても、語り始めると当時のさまざまな感情が湧き上がってきてしまいます。それでもなお腐らずに生きて、教育現場で実践を重ねてこられたのは、一つには大切な息子が私の心にずっと生き続けてくれたこと、もう一つは「ほめ日記」「トライアングルほめ日記」というアイテムが弱った私をずっと支え続けてきてくれたからだと感じています。そんな話をゆったりと聞いていただきました。「トライアングルほめ日記」についての話になると、当時担任していた子どもたちの表情やエピソードが思い出され、活力のある自分自身に戻っていくのが感じられました。2時間という短い時間の中で、私自身不思議な体験をさせてもらった気がしています。

ありがたいことに、参加者のみなさんは、深く聴き入ってくださっている様子でした。終了後のアンケートの一部を紹介させていただきます。


  • 自分をホメるって難しいですね。照れるというか、謙遜というか…とは言え、子どもたちには自分に自信を持って成長してほしいと思うので、まずは自分から…ですね(と思える自分をホメます)
  • 社会や学校では同調圧力がどんどん強くなっている気がします。こうあらねばならない…というしばりから乗り越こえていくためにも、この「ほめ」の視点は、有効なのかなと感じました。
  • 大貫先生のイキイキとした笑顔、お話にとっても前向きな力をいただきました。中学校で担任をしていますが、もっと子ども一人ひとりの内面と深く関わっていきたい、そのためにこのほめ日記やほめることの大切さを感じました。ほめ日記の実践へつなげられるかは心配ですが、子どもが自分をまるごと受け入れられること、他者を認められることが、これから生きていく子どもたちの根っこの部分だと思うし、そこをこそ育てられる教師になりたいので、今後も勉強させてもらえたらと思います。
  • 今日参加できてよかったです。まず自分が始めてみたいし、学校の子どもたちや先生、保護者にも広めていきたいな。できることから。
  • プラスメッセージを子どもたちに毎日伝えているけれど、なかなか自分に自信が持てないでいる子どもたちがいます。自分で自分をほめる「ほめ日記」にチャレンジしてみようと思いました。
  • とてもとてもいいお話で、もっと他の方達にも聞いていただきたかったなと思います。ぜひ四日市の先生方に聞いてもらえる場をもう一度作っていただきたいです。大貫さんがお子さんの話をしていただいている時、話すたびに自責の念もわき上がってみえるだろうに話をしてくださるのがとても有難いです。
  • 「ほめる」ことを心がけているつもりでもいつの間にか「できた」ことだけをほめている自分に気づかされました。子どもたちはもちろんのこと自分に対しても「ほめ日記」が書けるといいと思いました。

また、後日「トライアングルほめ日記」をスタートしたという嬉しいご報告もいただきました。

  • 読み聞かせ(「ぼくは・わたしはたいせつないのち」)をして取り組み始めました。次の金曜日に持ち帰り読んでもらう予定です。学級通信で知らせました。とにかくやってみます。(小学校の先生より)
  • 同僚の若い○○先生が「ほめ日記」を書き、私がコメントを書いています。 ○○先生は、自分のクラスで「ほめ日記」を取り組んでいます。○○先生は、生徒たちが書いてきた「ほめ日記」を楽しそうにみています。(中学校の先生より)

2018.2.26


「ほめ日記」との出会い(海老澤 由美)

私が教員生活最終年を迎えていた2016年夏休み、初任の頃の自分が目当てとしていたことが、「人前でしっかり話せる先生になる」であったことを思い出した。 30年以上の教員生活で、教育課程の指導者、文科省の教科書検定審議会臨時委員(生活科)などを依頼される自分をなかなかいいなと感じていました。

しかし、退職後のことを考えると、自分に何ができるのか。何がやりたいのか。 内側から浮かんでくるものはあっても、自分がやっていけそうな自信がないのです。「なぜだろう。頑張った自分も評価できる。教員としての実績もあるのに・・」

そんなとき「ほめ日記」を紹介してくれた友達のことをふと思い出し、私こそ 自己尊重感が必要な気がする・・・という思いが浮かんだのです。

そして、手塚先生のセミナーに参加しました。セミナーを受けながら、「ほめ日記」を書きました。私は、他者からどんなに認めてもらっても、自分自身が、自分のありのままを受け止め、自分を本当に好き、頑張ってる、自分ならできる・・・と思えな かったら、自信は出てこないということに気づきました。

そして、ほめ日記を書き続け、手塚先生のセミナーを数回受け、約1年後、私は、「ほめ日記」を広げたいとと思い、事務局をやらせていただくことになりました。

この「トライアングルほめ日記」が全国に広がっていくことを願うとともに、考えるとワクワクしてします。
皆様、是非、クラスで取り組んで、体験の成果等をお知らせください。

2017.10.20