sonotaクラリネットに関するその他のことです。
  この意見も、私個人が見たり聞いたりして考えた事です。万人に共通する事ではありません。
 「私は、こうしています。」
と言うものなので、参考程度に考えてください。

 このページの目次
 T.リガチャーとリードどちらが先 U.オーバーホールまたはバランス調整について 
 V.クリーニングスワブの通し方 W.トーンホールにたまる水 X.リードについて 
 Y.リガチャーを考える Z.マウスピースを考える

 T.リガチャーとリード。どちらが先。
 マウスピースにリガチャーを先につけるか、リードを先につけるか考えて見ます。
 私は、紐(ドイツベームのとき)を使う事が多いのでリードを湿らせてマウスピースに付け、指で押さえて試し吹きしてその日の様子を見て良いようなら紐を巻きつけます。
 私のマウスピースのほとんどが選定品で、ちょっとした傷も命取りになりかねないので、リガチャーを使うときはかなり慎重になります。リードを先につけても、リードごと先端を傷つけたら元も子もありません。
 また、リガチャーを先に付けておいて、リードをマウスピースとリガチャーの間に通すのも、リードのヒール(下の角の部分)がウィンドウの下のエッジを傷つけそうになるのでいやです。
 最近分かった事は、リードをリガチャーの上から差し込むことで、マウスピースのテーブル自体に傷が付いたり、磨耗したりするようです。リードを付けるときは、こすらないようにそっと付けたほうが良いようです。
 と言うように、私はリードが先派です。
 後述のように私が金属のリガチャーを使わない訳は、少しでもマウスピースを長持ちさせたいと思ってのことです。柔らかいリガチャーなら、傷も付きにくいと考えられるからです。


 U.オーバーホールまたはバランス調整について。
 オーバーホールとバランス調整はどの程度の間隔で行ったら良いのでしょうか。
 練習の度合いにも寄りますが、プロ奏者は気になったら調整するようです。気になったらと言うところが難しいのですが。特にリサイタル前などは、指の動きにキィアクションがついてきてくれなくなるときがあるので、頻繁に調整するようです。
 学生でも、夏休み中ずっと練習するようなバンドなら、夏休み明けに一度。そのほかにも、毎日練習しているのであれば、テスト前の練習停止の時に調整に出したほうが良いと思います。
 コンクール前に出すバンドがほとんどのようですが、リペアマンが忙しくなってしまい、リペアから帰ってきた後の微調整をしてもらえなかったり、調整前と楽器の吹奏感が変わってしまい、それに慣れるのに時間がかかったりして、困るときがあります。
 
 オーバーホールは全タンポ交換とキィバランス調整の事を言うようです。注文によって、キィの磨きやバネ交換などもしてもらえます。全てのタンポが変わってしまうので、楽器の鳴りが極端に変わるときがあるようです。全く別の楽器のように思えるときがあるので、オーバーホールをするのには勇気が要ります。演奏会前などには、しないほうが良いと思います。調子が悪かったら部分調整を何度か繰り返して、演奏会やコンクールを乗り切ったほうが良いでしょう。
 演奏会前にオーバーホールして失敗した経験からこのように感じました。腕の良いリペアマンとめぐり合える事をお祈りいたします。


 V.クリーニングスワブの通し方。
 最近あちらこちらで、スワブを上から通すか、下から通すか議論されています。こんなことは、個人の自由でどちらでも良いような気がしますが、議論している人にとっては最大の関心ごとのようです。
 
 上から通す利点は、
 1、息の流れと同じ方向に通す事で、楽器の音抜けがよくなる。
 2、ジョイント部分の磨耗によって、音色も丸くなる。(角の取れた音とでも言ったらよいのでしょうか。)
   20数年前に買ったR−13がジョイント部分どころかトーンホールのエッジまで丸くなっていて、音色も柔らかくなったのでこのように思いました。
 3、水分の通り道を作ってしまうので、水の流れ方が決まってくる。(同じトーンホールに水がたまる事になる。)
 4、上管のレジスターチューブに引っかかったとき、引き抜きやすい。

 下から通す利点は、
 1、ベルから通す事でスワブの錘が簡単に楽器内に入ること。
 2、息の流れと逆方向に通す事で、楽器の抵抗感や音色を損なう事が無い。
 3、水分の通り道を作らない。(どこに水がたまってくるか分からない。)

 そのほかにも考えられると思いますが、どちらから通すにしてもメリットやデメリットはあるようです。プロ奏者の方でも上から派、下から派に分かれているので、好みやそのときの状況で使い分けしたほうがよさそうです。
 レッスンに行って、先生と違う通し方を主張するのは失礼です。その先生と同じ通し方をしましょう。

 スワブでジョイント部分の汚れを取ると、グリスやコルクの微小なかけらが付着します。そのまま管内の掃除をするとグリスやコルクかすを管内に塗りつける事にもなりかねません。また、スワブにちりやほこりを吸着させる事になり、それが原因となって管内に傷を付ける結果になったりします。管内を通すスワブとジョイント部分の汚れをふき取るものは別にしたほうが良いでしょう。

 スワブには、水分を取るためのものと管内を磨くためのものの2つの種類があるそうです。買うときに楽器屋さんで確認してください。シャインアップクロスと言うのはどちらでしょうか。店員さんでも知らない人がいるので、クラリネット吹きが自ら研究していかなければならないもののようです。

 と言うように、スワブに関しては様々な問題を抱えています。自分の耳掃除と同じで、どこが汚れているのかよく分からないところを、布を通すだけできれいにするのですから。
 クラリネットを縦割りにして掃除した後、また張り合わせて演奏できればこんな心配はなくなりますね。
 細い管が丸まっている金管楽器に比べたら、まだ掃除はしやすいのではないでしょうか。

 上の写真のスワブはセーム皮製です。アズキ様に貰った右のものと、ミュンヘンの楽器屋でサービスについてきたものは、全く同じ物のようです。

 マウスピースの掃除について。
 
さて、皆さんはマウスピースをどのようにして清潔に保っているのでしょうか。
 巷では、マウスピースにスワブを通してはいけないとよく言われていますが、スワブによってそんなに中が減ってしまうのでしょうか。
 プロのクラ吹きの演奏会に行くと、必ずマウスピースを外してから楽器の中にスワブを通すのは見かけます。しかし、マウスピースの掃除をどうするのか、見たことはありません。レッスンに行っても、長い間の習慣で片付けるときには必ず、マウスピースにスワブを通していました。それを先生に「ダメだよ。」とか言われたことがないので、そのまま続けてきてしまいました。それによってマウスピースがだめになったということは全くなかったように思います。 12年間吹き続けた11.1のなりが悪くなったので、買い換えたときも寿命で鳴らなくなったのか、スワブを通し続けた事による内部の磨耗なのか、分かりませんでした。
 と言う事で、スワブは気をつけて通しさえすれば、ちょっとやそっとで内径が変化して、音に影響が出る事は無いと言って良いような気がします。
 もちろん、反論のある方もいると思いますが、これは私個人の感想で、「一回通すと何ミクロン減る。」、などという数値は分かりませんので、あしからず。
 
 W.トーンホールにたまる水

 ウォータートーン(超絶技巧参照)の起こる原因として考えられる事は、かすかな息漏れです。下側のトーンホールのウォータートーンは、スワブの通し方による水分の道の可能性も考えられますが、上側のトーンホールの場合はかすかな息漏れが水分をそのトーンホールへ集める事になるようです。
 楽器内に水分がたまった状態で、指をほんの少しずらしてしばらく吹いて見ます。その孔の内側に水滴がたまってくるのが分かると思います。
 その水分でタンポが膨らみ、乾燥すると縮みます。膨らむ前の状態に完全に戻るわけではないので、息漏れはよりひどくなってきます。
 トーンホールに水がたまったら、タンポが水分を吸収する前にクリーニングペーパーを使って取ってあげてください。
 クリーニングペーパーをはさんだままケースにしまう人がいますが、せっかくとった水分をタンポに戻してしまう事になるような気がします。水分を取ったペーパーとは違うペーパーをはさむ事をお勧めします。
 息で水を吹き飛ばす人がいますが、バネに錆を引き起こす原因となるのでやめたほうが良いでしょう。舞台に上がる前にクリーニングペーパーなどをポケットに入れておきましょう。しかし、曲の途中のときは急を要するので吹き飛ばしますが、なるべくバネに水がつかないようにしたほうが良いと思います。


 X.リードについて。
 皆さんはリードに不満はありませんか。私は
・買ってきたリードがすぐに使えない。
・気に入ったリードも吹きすぎるとすぐにへたる。
・値段的には一枚100円そこそこで買えるものや、300円以上するものがある。
・中には使えないリードがある。
 と言う具合で不満だらけです。
 
 たいてい箱単位で買ってきます。廉いリードでも一枚が発泡酒(350cc)なみ。良いものだと缶ビール1本(500cc)の値段以上です。
普通はどんな発泡酒でも、まずくて飲めないものはありません。しかし、リードは10枚のうち練習に使えるのが3枚ぐらいで、本番に使うリードが見つからないときがある。残りは・・・。練習につかえるリードの中から本番で使えるものを探す為には、5箱以上開ける事になる。プロの方は開ける箱が1桁違うらしい。そのお金をビールに回したら何本買うことができるでしょうか。
 私たちアマチュアは、クラリネットで食べているわけではないので、そこまでお金をかけられません。飲みたいビールを我慢して、リードを買うのが現状ではないでしょうか。いかにお金をかけずに、良い音を出すにはどうしたら良いかを考えなくてはなりません。

左はジャムの詰め合わせが入っていた木の箱と、20ワットの電球です。右にあるのは写真が入っていた半透明のビニール袋と20センチ角のガラス板です。見えるでしょうか。
 上記の箱と電球とビニール袋とガラス板を組み合わせて、このようにリードの繊維を見ることができます。逆光になっていて暗くなってしまいましたが、山の形や繊維の通り方がよく分かります。なりの悪いリードを良いリードと見比べながら削る事ができます。黒っぽく陰になっている部分が厚めなところと判断して、良いリードと同じような影を持つリードに仕上げていきます。
 左の2枚を比べると、どちらが良いか分かると思います。右側のリードがよさそうに見えますが、直すべき部分も見て取れます。
 どちらもバンドレンの青箱3半です。
 大切な事は、左右のバランスを取る事ではなく、自分が一番吹きやすいリードをコピーすることです。前歯の並びや、唇の形によって左右のバランスが少し違うほうが吹きやすいことがあるからです。
上のセットと別のガラス板に1000番の耐水ペーパーを貼り付けたものです。リードの裏側を削る事でマウスピースのテーブルに良くなじむようにするためです。リードの裏側とマウスピースのテーブルの隙間が、吹いているときに濡れてくるときは、リードの裏側のゆがみが原因です。リードがテーブルと水平につかないと、先端の開きが左右で違ってくるので、音色に影響が出て、リードミスなども出やすくなるようです。
 リードのエッジを削る事で、輪郭のある音が出るようになります。
 バンドレンのトラディショナルとリコグランドコンサートセレクトのトラディショナルを比べると、リコグランドコンサートのほうがやや細めでエッジ部分も違います。バンドレンよりリコグランドコンサートのほうが輪郭のある音が出ると思うのは私だけでしょうか。
 吹いてみて、そしてよく観察して、自分に一番のリードを作ります。

 このように、リードを何とか生かしたいと思いいろいろやってきましたが、なかなか良いリードを作るのは難しいです。4半とか5のリードを半完成品と見立てて、削ったりしましたがヒールの部分が厚すぎてリード全体のバランスが崩れてしまいました。
 白熱灯を使用しているので、過熱しすぎる事に注意が必要です。

 一箱の中のばらつき
 あるメーカーでは、わざと一箱の中のリードにばらつきを持たせているそうです。
 3番の箱を例に挙げましょう。この箱の中には、2半に近い物から、3半に近い物まで入っているそうです。このせいで一箱の中にあうリードとあわないリードが出てくるようです。誰でも1枚か2枚はあうリードがあります。全滅と言う場合もありますが・・・。この場合は、何人かでまとめ買いをして、吹き比べて選ぶと良いと云うレポートを何かの雑誌で読んだ気がします。
 また、あるメーカーでは、リードのばらつきをなくす努力をしているようです。こちらは、あうあわないがはっきり分かるので、好き嫌いもハッキリしてくるようです。


 Y.リガチャーを考える。
 リガチャーも千差万別、様々な種類が販売されています。価格は2500円ぐらいから一桁上の25000円位(銀無垢のもの)まで差があります。
 使っている本人が、一番良いと感じたものが最高のものだと思いたいですが、値段で決めている人もいるかもしれません。「マウスピースとリード」のページで紹介したツィンナーの紐は350円です。それから比べるとリガチャー自体が一桁違っています。
 
 リガチャーも選ぶ必要があります。
・マウスピースのテーパーと合っていて、どんな厚みのリードにもフィットするもの。
・吹いているうちに、滑ってずり上がらないもの。(軽くとめても動かないもの。)
・ネジの部分や溶接部分がしっかりしていて、変な雑音が入らないもの。(自然な響きを邪魔しないもの)
・リードの振動をマウスピースや楽器に自然に伝えるもの。
 というような基準を自分で考えて、選定しています。
 
 私の場合は、紐で巻く物を基準に考えています。この基準でいくと、金属のものは選ぶ対象から外れてしまいます。そこで私が使っているのはロブナーの合成皮革のものや、オペラのセミリジット(合成皮革の内側にプラスチックのプレートがついていてそれでリードを押さえる。)、ルイベンの半透明なプラスチックのようなものになってしまいました。
 金属のリガチャーも持っていますが、残念ながら演奏会では使用していません。たいてい金属で金メッキのものは値段も高いようです。
 
 現在、逆締めのものが主力でしょうか。上側にネジがついていて、リードに当たる面はリードの厚さや幅に左右されずに一定です。リードの良し悪しを判断するには、どんなリードも同じように押さえられなくてはなりません。それには逆締めがもってこいです。

 リードを押さえる部分ですが、面全体で押さえるもの、点で押さえるもの、線で押さえるもの(縦の線と横の線)などがあります。

 私が所有しているリガチャーをかき集めてみました。金色のもの銀色のもの白いもの黒いもの変なものといろいろあります。他にもありましたが、現在手元に残っているのはこれくらいです。
 非金属製のリガチャーです。白っぽいのがルイベン(リードを押さえる面に8つの出っ張りがあり、8つの点でリードを押さえます。)。その隣がオペラのセミリジット(リードを押さえる部分にたての出っ張りのラインがあるプラスチックのプレートが付いているのですが見えないでしょうね。)。手前の2つはロブナーのものです。左はマウスピースに触れる部分がけばけばしています。楽器を持ち替えるときリードが外れてしまい、困った事があります。右のものはぴったりフィットして大丈夫でした。
 左がボナードの金メッキのもの(たての細い板でリードを押さえます)
 右はリコグランドコンサートのG.P.のものです。金メッキとG.P.は何が違うのでしょうか。
 グランドコンサートのリガチャーはハリソンと形が似ていますが、設計上別の考えで作られているもののようです。
 ソノタまとめられたかわいそうなリガチャーたちです。奥の左の2つはヤマハのもので左はリードを押さえるところに、厚さ0.3ミリのステンレスの細い板が溶接してあります。右の白く見えるものはテーピングテープを細く切ったものが貼り付けてあります。
 左から3番目はボナードの逆締のリードにあたる部分を切断して4つの点でリードを押さえるようにして、開き止めにステンレスの針金を外側に溶接してあります。
 右のものはリードを押さえるところに、ステンレスの細い針金を溶接して、リードを細い線で押さえるようにしてあります。見えないかも。
 手前の2つはバンドレンのオプティマム(左)とマスターニッケルです。
銀のプレートはオプティマムの交換用です。
 上記のボナードのリガチャー(左)です。右のものはノーマルなボナードの金メッキです。線で押さえるか、点で押さえるかの違いです。

 針金の溶接部分です。このボナードの改造モデルは、鈴木先生に習っていたときに作ったものです。ロバート・マルセラス先生の考えた物に私が手を加えた物でした。
 ウッドストーンオリジナルリガチャーのゴールドメッキです。コンセプトは上記のボナードに似ています。2本の縦の細い板で、リードを押さえるようになっています。違うところは、中央部分に穴があって、外側にまたリングのようなでっぱりがあります。4本の短い板で押さえるともいえるかもしれません。 
 ボナードのゴールドタイプと並べてみました。ごつい感じがします。
ボナードはフレンチタイプ。ウッドストーンはドイツタイプです。
 マウスピースに付けてみました。良くフィットして、すっきりして見えます。相性の良いものは、見た目も自然によくなるものです。違和感のあるうちは、やはり良くありません。これは、武道家の道衣の着こなしにもいえます。
 Tシリーズリガチャー、ライトタイプゴールドです。ロジウムタイプ、ピンクゴールドタイプもあります。
 それぞれ微妙に音色が違うので、曲によって使い分けが出来るのが良いです。下記のヘビータイプもあるので、選択肢がより広がります。
 上記と同様Tシリーズリガチャー。ヘビータイプゴールドです。
 ヘビータイプと言うだけあって、重厚な響きがします。息もたくさん必要な気がします。

 リガチャーに関しては、いろいろいたずらしてみたのですが、金メッキのものは、失敗した時を考えるといたずらする気になりませんでした。
 ロブナーのものでリードを押さえる面に0.3ミリの銅板をつけたものがあったのですが、私の友人が気に入って持って行ってしまい、返してもらえません。
 流石に超絶技巧で紹介した、とんでもないリガチャー(リガチャーとはいえない代物、単なるリード押さえ。)はここに載せられませんでした。
 
 どこかに輪ゴムはダメかという質問がありました。私は太い大きな輪ゴムを切ってぐるぐる巻いた事があります。ゴムではリードの振動を抑えてしまうようで、こじんまりとした音色になります。髪留めのゴムでは滑ってしまいリードを固定できませんでした。
 ここも超絶技巧と間違われたら困るのでこの辺で終わりにします。


 Z.マウスピースを考える
 リード、リガチャーと来て仕掛け最後の部品のマウスピースについて考えて見ます。マウスピースの紹介は「マウスピースとリード」のページで書いていますので、ここではマウスピースの秘密についてふれてみます。

 ティップオープニングとフェイシングの違いで吹き心地や音色に違いが現れてきますが、それだけでしょうか。
 リードについてのところで、リードの裏側のゆがみを取る事について触れました。
 ペンで書いたので少し薄いのですが、リードとマウスピースの接点である赤い丸印で書いた部分。ここが密着するようにと書きました。しかし、その部分のマウスピース側に秘密があって、
 実は@の矢印のマウスピース側の波線のように目では確認できない凹みがつけてあるそうです。
 リガチャーのネジを調節して@の様に力を加えるとAの様にリードの先端がマウスピースから離れます。1000分の1ミリの世界なので見た目には全く分かりませんが、同じマウスピースとリードでリガチャーのネジの締め加減で吹き心地が違う事が確認できると思います。
 リードの裏側が平らでないと、この秘密の部分を生かせません。
 ひとつのマウスピースでは確認するのは難しいですが、このように2つのマウスピースのテーブルを重ね合わせる事でかすかな隙間を確認できます。写真では全く分かりませんが、白い紙の上や光にかざす事で目視する事ができます。
 次はバッフルの形状についてです。
@はドイツ、ウィーンタイプによく見られます。やや丸みを帯びた形になっています。フレンチタイプでもセルマーはややこちらに近いようです。
Aはフレンチタイプによく見られる直線に近い形状のものです。バンドレンはこのタイプのようです。
Bのように独特のスタイルを持ったマウスピースも見られます。特にアメリカンタイプにこの形状が見られます。ヤマハのマウスピースにもこのタイプが見られます。
バッフルの形状+チェンバーの容積の差で音色が決まってくるようです。
 ウィンドウ部分の違いです。左からバンドレンM15、5RVライヤー、フレンチタイプP+4です。
 ウィンドウの大きさも息が入っていく部分なので、吹き心地に大きく影響します。
 全て選定してあるマウスピースなのでウィンドウも大きく息が良く入ります。
 ウィンドウの下のテーブル部分の筋は回転砥石の筋です。この筋の入り方も音に影響すると言う人がいます。
 ジョイント側から、チェンバーからバッフルにかけてを覗いてみました。左は5RVライヤー、右はフレンチタイプP+4です。持ち方と倍率が違ってしまい、差ははっきりと分からないと思いますが、こんな感じです。
 どのマウスピースにもチェンバーとスロートをつなげる部分の段差を見ることができます。この段差の形も音色に影響を与えるようです。


以上のようなことを知る事で、自分がどういう仕掛けのときに好みの音が出るのか分かってくると思います。次に選ぶときも同じようなものを選べば間違いなく同じように吹くことが出来るでしょう。自分の好みの仕掛けを、徹底的に観察してください。

 と言うように書いてみましたが、私がこのように感じたと言う程度のことなので、確証となる数字を表せません。「このようなものが在ったよ。」と読み流してください。

 
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