ソノタの2
「最近のマメ」のページのクラリネットに関する書き込みをまとめてみました。
1.タル(バレル、俵管)について考える。 2.ベル(朝顔)について考える。 3.紐の巻き方の例(+リガチャーに関して)
1.タル(バレル、俵管)について考える。
楽器の音色を一番左右する部品。それはタル(=バレル)だと言っても過言ではないと思います。私は、クランポン、ドイツベームともに2本ずつ所有していて、それぞれ音質、音色、音程、バランス、吹奏感などが全く違うように思えます。
R−13のA管に関しては、付属のタルが1本だったので、音程を調整するために短めのタルを選びに行きました。短いタルはたいてい明るい響きになるようです。A管が明るい音では、何の為のA管だか分からなくなるので、気に入った短いたるを選ぶのに苦労しました。結局、付属のタルでも音程的には問題がなかったので、付属のタルをメインに使っています。
フェスティバルに関しては、通常のタルとSバレルと呼ばれる物の2本が付いきます。こちらも私は通常のタルをメインに使っています。こちらは同じ長さですが、内径とそのテーパーの具合の違いで音色と音質が違うようです。
ドイツベームに関しては、タル自体が短く、マウスピースと一体となって音色や音質を作るようです。そこで、マウスピースとタルをセットして一つの物と考えて使っています。
以前、楽器屋さんでB管のR−13用のSバレルを何本か吹いてみましたが、そのときはしっくり来る物がなく買ってきませんでした。そのときの楽器についていたタルは、ものすごくしっとりした音色だったので、それ以上のものが見つかるとは到底思えませんでした。手放すとき、そのタルだけとっておきたかったのですが、これもタルと楽器本体の相性があってしかるべき(あの本体には最高のタル)と考え手放しました。
最近は、楽器購入の際タルとベルを選べるお店もあるようです。工場出荷の際、同じセットだった物をわざわざばらして売るような物ですが、買うときに最高の組み合わせを探せる可能性があります。パズルはその場所にはまる物は一つしかありませんが、楽器(音色、音質)の場合は好みによって丸い物だったり、四角いものだったりするわけです。私としては、元の組み合わせ+アルファとして考えたいのですが・・・。
| ディビッド・ウェーバー製のバレルです。本体はCX。 全音域に渡って鳴りむらがなく艶のある音色。音の深みも増しました。 バレルが新しいと吹奏感も新しくなります。真新しい楽器のような心地よい抵抗が得られました。ならしていくのが楽しみです。 |
2.ベル(朝顔)について考える。
私は奏者と会場を結びつける物がベルだと考えています。楽器に息を吹き込み音を出し、その共鳴を会場の隅々まで行き渡らせる。と言う重要な仕事を担っているのです。
楽器をベルを下にして、床に直に立てている光景を見ることがあります。ベルの最下部が痛む事で、響きが違ってきてしまわないか心配になります。ベルのリングが乾燥によって動くもの(緩んで廻ってしまったり、ぐらぐらしているもの)も稀に見かけることがあります。これこそ、変な振動がホール中に響いてしまう可能性があります。ベルが割れている楽器もたまにあります。
ベルの肉厚、リングの有無、リングが金属かプラスチックか、メッキしてあるのかしていないのか、ベルにサブトーンホールがあるのかないのか。などと考え出したらきりがありません。
次にベルの穴について考えてみたいと思います。
私が使用しているヤマハのドイツベームには、ベルにサブトーンホールなる穴が開いています。
ヤマハの古いカタログを見ると「最低音の音抜けと音程の安定を求めて、ベルにサブトーンホールを設定。美しい中高音域を損なわずに重量感のある低音域を実現しています。」と書いてあります。確かに最低音のミ/シの音はベルから直接出て行きます。その上のファ/ドの音はベルとその下のミ/シのトーンホールの両方から出て行きます。この違いが、ミ/シとファ/ドの音色の違いとなって現れるようです。ドイツベームの場合は、最低音もベル+サブトーンホールから音が出て行くため、音色の違いが緩和されるようです。
穴の向きですが、自分の好みの位置を探すしかありません。私の場合はベルのヤマハマークは前には向かない方が良いようです。金色ではないので、目立たないので助かりますが・・・。出て行く音は、トーンホールの内側のエッジに当たって角度が変わると聞いたことがあるので、音がまっすぐ出て行くように修正される方向を考えています。
大学卒業後ある合宿の講習会に行ったとき、クランポンのRCのベルに、穴を開けて吹いていた先生がいました。そのときは「エヘヘヘ」と笑って教えてくれませんでしたが、今にして思うとこういうことだったのでしょう。
ちなみに、穴を前に向けると最低音のミ/シだけが前に飛んでいきます。
しかし、これが良いのならどのメーカーも取り入れているはずです。クランポンにしろルブランにしろ、ひいてはヤマハのその他の機種に穴がないのを考えると無用の長物かもしれません。ちなみに穴をセロテープでふさぐと、ミ/シの音程がめちゃくちゃ低くなります。穴のあることも考えて、ベルが長めに設計されているようです。
3.紐の巻き方の例





1.リードの位置を決めて親指でリードを押さえます。このまま音を出してみて、巻きつける時にどの部分を強く巻くか等の様子を見ます。
2.反対側の人差し指で紐の端を押えます。
3.紐を巻き始める位置を決めます。上から順にぐるぐる巻きつけていきます。最初指で押えてなりやすかったように巻きます。
4.最後のほうで親指を挟み込み、下から巻き終わりの部分を通して締めておしまい。最後を二回くぐらすと緩みにくくなりますが、はずす時めんどくさい。
5.出来上がり。巻き始めの位置がマウスピースのくぼみをまったく無視していますし、リードによって変わります。
私の巻き方はこんな感じです。
最初はリードの上から巻き始めたのですが、リードの上に縦に紐が走ると、巻き方が一定しないのと締め加減が変わるので、リードには横に走る部分だけ当たるほうが良いと思います。縦に走る紐はリードの反対側にあるほうが、リードの左右のエッジにかかる紐の圧力は均等になるように思えます。
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上記の巻き方で普通のフレンチタイプのマウスピースに巻いています。上記の紐はツィンナーの光沢のある紐、左記の写真は5RVライヤーにヴーリッツァーの滑りにくい紐です。 |
バンドレンの紐タイプリガチャー




上の写真、左の2枚はヴァンドレンのM15に滑らないタイプの紐を巻きつけてあります。右の2枚は新製品のKLASSIKです。吹き心地はどちらも変わらないような気がします。私は紐が滑らないように巻けるので、必要ないかなと思いました。KLASSIKは掲示板でお馴染みのアズキ様にお借りして、試奏と撮影をしました。
グロタンの皮製リガチャー
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グロタンのリガチャーです。内側に金属のポッチが3つ付いていてそれでリードを押えます。 キャップが皮製でごつく、マウスピースに装着したままではケースに入らないのが難点です。 |
| 以前から興味のあった合成素材のリードです。レジェールはスタンダード、ケベックという2つのタイプを販売していましたが、今回新たに加わったシグネチャーというタイプを購入しました。硬さは3半です。 グローバルのホームページによるとシカゴ交響楽団のラリー・コムス氏などがテストに協力してより深みのある音色のリードということでした。硬さが合わなければ購入後2週間以内にレシートとパッケージごと送ると一度限りではありますが、違う硬さのリードに取り替えてくれるとのこと。私はいろいろなタイプのマウスピースを持っているのでとりあえずOK。 B40ライヤーで試したところ問題なく吹けました。マウスピースのウィンドウがうっすらと透けて見えます。音色は・・・。聴く人にもよると思いますが、たぶん葦のリードと同じように聴こえるのではないでしょうか。 |