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五色百人一首の暗唱・・・こうして応援する

 臼井 勝  

 五色百人一首は、「覚えなさい」とは言わずに覚えていくものだ。しかし、子どもの頭の中に「五色百人一首を覚える」という回路を作ることは、大変な作業である。そこで、以下のような手立てで応援する。


新しい色を始める前に、

絵札20枚を印刷(B4)して、配布する。

配布するのは、新しい色を始める1週間前ごろがよい。
「来週から、○色を始めます。」
興味のある子、覚えるのが好きな子は、早速紙を見ながら何度も唱え始める。

「覚えられた人は、いらっしゃい!」
覚えた子、すらすら暗唱できた子をほめる、励ますために、

覚えられた歌(プリント)のところに、ハンコを押してあげる。 

判定基準は、「すらすら言えること」・・・ただ1つある。


暗唱を聞いてあげる時間を確保することも大切である。
「昼休み、最初の5分間。順番に何度でもどうぞ」 「2時間目の休み時間は、1人1回だけチャレンジOK!」など。
短時間でいいから、1日に1回聞いてあげられるようにする。
(どうしてもダメな時は、「今日はだめです。ごめんなさい。」 はっきりいうと、子どもも納得する。)


「覚えなさい」と暗唱を強制することは、絶対してはいけない。
五色百人一首が、嫌いになるからである。
試合中、上の句を読んでいる最中に、「ハイ!」と札を取る子がでてきたら、すかさず大げさにほめる。
「すごい!○○さんは、この歌を覚えていたから早く取れたんだね!!!」
覚えると取れる。覚えると勝てる。そうわかれば、子どもはどんどん覚える。
覚えた子は、それなりに強くなる。強い子が活躍する。
向山氏の言う「裏文化」によって、クラスはまとまり知的になっていく。

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