半 切
       
  揚  州  送  人


かつらのかぢにもくらんのふね ふうこうにちくせんながる
桂楫木蘭舟  楓江竹箭流
こじんここよりさり     とおくをのぞめばうれいにかてず
故人從此去  望遠不勝愁
らくじつほかげひくく     きふうたうおうをひく
落日低帆影  帰風引櫂謳 
きみをおもひてようりゅうをおれば なみだはつくぶしょうろう
思君折楊柳  涙尽武昌楼




          平成二十年十一月書