半 切
   かさねてふうきょうにしゅくす   
  重宿楓橋 


はくはつかさねてきたるいちむのうち
白髪重来一夢中
せいざんあらたまらずきゅうじのすがた
青山不改旧時容
からすなきつきおつかんざんじ
烏啼月落寒山寺
まくらをそばだててなおきくはんやのかね
欹枕猶聴半夜鐘 




     平成二十二年九月書