半 切
    でん えん らく   
  田 園 楽 


ももはくれないにしてまたしゅくうをふくむ
桃紅復含宿雨
やなぎはみどりにしてさらにしゅんえんをおぶ
柳緑更帯春煙
はなおちてかどういまだはらわず
花落家僮未掃
うぐいすないてさんかくなおねむる
鶯啼山客猶眠 




     平成二十三年 一月書