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歴史人物完全マスターを目指して!


新村 勲

6年生社会の授業の最初に「歴史人物カルタ」と「歴史人物スキル」を行なうことで、苦手な子にも楽しく歴史上の人物を定着させることができる。
休み時間から札を並べて練習するなど、子どもたちは歴史人物カルタに熱中する。
歴史人物スキルには苦手な子、特別支援を要する子も「これならば覚えられる!」と喜んで取り組む。

『すべての子が覚える!“歴史人物”・“歴史年表”学習マニュアルBOOK』(明治図書)
を活用すれば、苦手な子にも無理なく歴史人物を定着させることができる。

1 歴史人物カルタ

社会の最初は歴史人物カルタから始める。3分程度でできる。

多くの子が休み時間から札を並べて練習するようになり、楽しく歴史上の人物を覚えることができる優れものである。

昨年受け持ったクラスでは、休み時間からカルタを並べて練習する子が多かった。

そして、1年間熱中していた。

4月から6月はピンク札。7月から11月は青札を行う。12月からは1日おきにピンク札と青札を交互に行う。

次のような質問を同僚の先生から受けた。

「まだ学習していない人物がカルタに出てくるので、子どもたちには抵抗があるのではないか。」

「カルタについている人物の学習が済んでから、学期末などにやるという方法もあるのではないか。」

もっともな質問である。

しかし、4月最初の社会科の授業開きから行ったほうがよい。

カルタなので、まだ学習していない人物の札があっても楽しく取り組むことができる。毎時間カルタをやっていくと楽しみながら自然に人物名と業績が頭に入ってくる。

歴史上の人物は名前が難しく子どもたち

にとっては親しみにくい。

それだけで、歴史嫌いになる子も少なくない。

授業で近松門左衛門を学習するときのことを考えてみるとよい。

授業で初めて近松門左衛門を学習する子とカルタを毎時間やっていて近松門左衛門という名前と業績、人物画を毎時間目にしていた子ではどちらの方が抵抗感が少ないだろうか。

毎時間カルタで目にしていた子の方が抵抗なく授業を受けることができる。興味をもって近松門左衛門について調べるであろう。

カルタを4月から毎時間行うことで、歴史人物への抵抗感を少なくすることができる。

学期末などに単発に行っても楽しいかもしれないが蓄積できない。毎時間行うことで徐々に人物名と業績、人物画が頭に入ってくる。

歴史人物カルタの原版と作成法は『すべての子が覚える!“歴史人物”・“歴史年表”学習マニュアルBOOK』に掲載されている。
コピーして簡単に作成できる。ユースウェア(使い方)も掲載されている。ぜひ教室で活用いただきたい。

2 歴史人物スキル

なぞる→うつす→確かめる→テストのステップで苦手な子でも無理なく歴史人物を覚えることができる。

これを受け持ちの6年生に試してみた。苦手な子、特別支援を要する子も百点をとることができた。「これならば覚えられる。」と喜んでいた。

これを活用した先生方からも、苦手な子でも100点がとれるので喜んでいるという報告をいただいた。

次の特徴がある。

@授業始めの短い時間に活用できる。(宿題にはしない)

A苦手な子にも優しい。

なぞる→うつす→確かめる→テストのステップ

Bユースウエア(使い方)が確立している。

何を、いつ、どの程度、どのようにやらせればよいのかがはっきりしているので、授業も成果も安定する。

1日目 なぞる→うつす 2日目 確かめる 3日目 テスト
歴史人物スキルの原版は『すべての子が覚える!“歴史人物”・“歴史年表”学習マニュアルBOOK』に掲載されている。
コピーして簡単に作成できる。ユースウェア(使い方)も掲載されている。ぜひ教室で活用いただきたい。

3 歴史年表スキル

時代ごとの重要な出来事が年表形式に書かれている。イラストのヒントがあり苦手な子にも優しい。

毎時間行うのではなく、各時代の学習が終了したら行う。テスト前の復習で行っても効果がある。

なぞる→たしかめる→テストの流れで学習する。

歴史年表スキルの原版は『すべての子が覚える!“歴史人物”・“歴史年表”学習マニュアルBOOK』に掲載されている。
コピーして簡単に作成できる。ユースウェア(使い方)も掲載されている。ぜひ教室で活用いただきたい。


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