31.7mm接眼部

31.7mmバレルの接眼部はどれがいいのでしょう。タカハシの接眼部がいいという人も多いですが、私はいまいちです。これの欠点は、アイピースをはずそうとして締め付けリングを回したき、36mmやその先のねじが回ってしまうことがあります。また、抜け止め用の溝があるスリーブ付きアイピースは、締め付けるのもはずすのもやっかいです。
普及品の外側から1本のねじで押すタイプは、最近の重くて大型のアイピースだとガタつきます。ねじが2本ならいいかというと、2本でも多少のガタが残ります。私の場合、このタイプのバレルが付いたものは、3点ねじに改造しています。これは2インチでも同じです。右写真の矢印の位置あたりにタップをたてて3本目の留めねじを追加します。
1本ねじ+真鍮リング締め付けタイプは、1本ねじよりは多少マシという程度です。

私が最近一番気に入っているのは、バーダーの「Click Lock Eyepiece Clamp」です。下の写真の右側がそれです。この写真で、下側はメスのTねじです。これを左側の2インチ−Tねじ変換リングに付けて2インチバレルに差し込めば、上の写真の状態になります。
これの優れている点は、アイピースを差し込んで外側のリングを20度ほど回せば確実にロックされます。アイピース側のスリーブに抜け止め用の溝があってもなくても同じです。はずすときは反対に回せばよく、力はいりません。ワンタッチで簡単に付け外しができて、別なところが回ってしまうこともありません。また、これには視度調整機能があります。1個だけで使うときは無用の長物ですが、これを双眼装置に使えば、大変便利な機能になります。バーダーの日本名「究極双眼装置」には、これと同等品が付いています。

バーダーClick Lock Eyepiece Clampは国際光器で¥6,090-です。機能的にこの価格は納得できますが、50.8mmスリーブオス-42mmTネジオス変換リングも必要です。こちらは¥7,140-と暴利と思われる値段です。50.8mmスリーブオス-42mmTネジオス変換リングは、SBIGの冷却CCD ST-XEシリーズに付属するのと同じものです。私はそれは買わないで、手元に同等品があったので、少し加工して使いました。

















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