ハイペリオン8〜 24mmズーム

NP127双眼望遠鏡を組み立てて覗いてみました。これにオーナー2が新規に購入したハイペリオン8〜 24mmズームアイピース(当然2本一組)を付けました。ちょっと覗いて、これはよくできたアイピースだと思いました。

オーナー1はこれまで、ズームアイピースはペンタックスのXFズーム6.5-19.5を使っていました。これはペンタックス製のスポッティングスコープとの組み合わせで最良の収差補正となるアイピースで、天体望遠鏡に使うのは本来の使い方ではありません。しかし、これがよく見えます。自宅で手軽に星を見るには、これ1本で十分です。
これとハイペリオンズームを比べると、XFは像面の平坦性と歪曲の少なさが評価できますが、視野の広さでは明らかにハイペリオンです。XFを天体望遠鏡に使うと多少の色収差が出ますが、ハイペリオンはほとんどありません。ハイペリオンズームは、像面が平面ではない点と糸巻き歪曲が出ること、それとズーミングしても視野絞りは動かないので、16mmのとき視野外周がシャープになりますが、それ以外ではボケます。長短はありますが、手元にペンタックスXFとハイペリオンズームの両方があったら、ハイペリオンズームしか使わないと思います。
最近のズームアイピースは良くなっています。連続的に倍率を変えられるメリットは、はかりしれません。また、ハイペリオンズームの場合、ズーム部分にクリックストップがついているので双眼装置に最適です。焦点距離も、天体全般を見るのにちょうど良いところです。アイピースは、これ1本と低倍率用の30mm、高倍率用の5mm程度の3本があればこと足りてしまいます。
一家に1本、ハイペリオンズーム。






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