RE050タイヤ

レクサスGSが我が家に来てから1年8ヶ月、走行距離約19000kmとなったところで、タイヤの溝がかなり浅くなりました。間もなくスリップサインが出るというところにきたので、交換することにしました。新車装着タイヤは「SP Sport 2050」 225/50-17という市販されていないタイヤなので、どの程度の性能をうたっているのかわかりませんが、グリップ力に関してはイマイチでした。それがすり減ってさらにグリップ力が低下しました。

新しいタイヤは、迷わず「RE050」にしました。ドライグリップ、ウエットグリップ性能からして、レクサスGSには当然の選択です。他にあるとすれば、「デシベル・ユーロ」か「アドバン・スポーツ」ですが、前者はグリップ性能的にはRE050より多少劣る上に高価です。後者も値段が高く、堅そうです。これには乗ってないので、単なる想像ですが。
サイズを気持ち大きくして235/50-17にしました。このサイズが存在するということもRE050にした理由です。直径が1cm大きくなり、車高が5mm上がり、スピードメーター誤差が多少出ます。しかし、認識できるほどのものではありません。クルーズコントロールで116km/hの時の実速が109km/h程度でしょう。グリップ力は当然増しましたが、それ以外には目立った変化はありません。

タイヤを交換してから2週間になりましたが、約2000km走りました。普通ではない走行距離ですね。いろいろな都合により、自宅と天文台(往復300km)を5往復した結果こうなりました。慣らし運転も済んで、力一杯走れるようになりました。さすがにポテンザ、グリップ力はすばらしい! これまでは、天文台までの狭い山道を「滑るのではないか?」という不安を持ちながら(大部分はドリフトなどできる道幅ではありません)運転していましたが、今は自分の運転技術の範囲内では、横滑りする不安が全くなくなりました。走行時の音も以前と変わりません。多少、ゴツゴツした感じが増しましたが、不快ではありません。これは空気圧を標準より高めにしたからかもしれません。ただ、ダッシュボード周りから「ビシッ」とか「カタッ」とか音が出るようになりました。路面の荒れたところにいったときだけなので、あまり気にはなりません。カーステレオが鳴っていれば全く聞こえません。
「アリスト」の後継車なので、1cmにしてもサイズを変えることに不安があったのですが、交換してよかった!という感じで大満足です。

タイヤの選択基準は、「ブレーキを踏んだときの制動距離が短いこと」、「雨で路面が濡れていても滑らないこと」、この2点につきます。これ以外のすべてを犠牲にしてもこの2点でタイヤを選択するべきです。しかしながら世の中には、この大切な2点を犠牲にして、「音が静か」、「乗り心地が良い」、「長持ちする」、「値段が安い」という選択肢があることが不思議です。メーカーとしては、需用があるから製品を作るわけですが、ユーザーは安全を犠牲にしてまでそれ以外の要求を出すべきではありません。ブリジストンであれば、「ポテンザ」シリーズだけで十分です。走行性能重視の人はRE01、多少の快適性や耐久性を求めるならRE050です。ポテンザ以外の快適性重視、経済性重視というタイヤは、自分の身の安全、同乗する家族の安全を考えれば買うべきではありません。他メーカー製タイヤでも選択基準は同じことです。自動車が地面と接しているのは、4カ所のタイヤのみで、それに命を預けているのですから。






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