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路地裏文化考特別講座
記憶の風景V ちゃぶ台のある暮らし− 失ったものは何ですか?(報告)
ネットワークとちぎ 青木浩一郎
戦後の昭和30年代、経済的な豊かさを手に入れつつあった庶民の生活において茶の間の中心には、一家の食卓として団欒を演出するちゃぶ台があった。
折りたためば、茶の間を寝室にも早変わりさせる木製のちゃぶ台を、今改めて眺めると、その小ささに驚いてしまう。
16年5月1日〜3日のGW期間中、太田家見世蔵でネットワークとちぎが企画開催した、「 記憶の風景V ちゃぶ台のある暮らし − 失ったものは何ですか?」
は、昭和30年代の家の暮らしの夏風景を再現を通して、50年後の現在を生きる私たちに、モノの豊かさや便利さと引き換えに失ってしまったものを問い直す企画
となった。
来場者の多くが、小さなちゃぶ台を囲んで、家族が少ないおかずをつつきあって食べた彼の日に思いを寄せ、「額がくっつきそうな狭さで肩寄せあっていたのが、い とおしい」と感想を述べていた。
多くの家庭が、ちゃぶ台を囲んで、その日の出来事などを語り合い、購入したばかりのテレビにみんなで見入っていたのだろう。
風景として再現放映した、NHKの番組「お笑い三人組」を観ながら、当時の自分の家族のチャンネル争いや視力保護用としてブラウン管にかぶせた青色カバーの話題で何度も盛りあがった。
また、街頭紙芝居「丹下左膳」等の実演では、語りがつなぐ人と人の交流の楽しさに浸っていた。
今回の企画は、とちぎの街づくりのヒントとして、とちぎ自由大学が開講した、路地裏文化考の特別講座であったが、展示やパフォーマンスを通して、単なるノスタルジックな風景のなつかしさに浸ることにとどまらない、現代に生かすべき生活の知恵を再認識し、今後心の豊かさのあるスローライフの実現の道標になる可能性を
提示していた。
期間中、約400名の来場者が、駄菓子屋や湯茶サービス等「店番」を担った15名のスタッフとともに「立ち止まって、考えて、ハッとした」3日間であった。
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