MA-1  MIL-J-8279B  (QM(CTM)2087-OI-1165-E-58)

実物

 

1958年度契約の8279Bモデルです
ALPHA社の前身となったDOBBS
INDUSTRIES, INC社製になります
MA-1とALPHAの歴史については、こちらの
ALPHA(アルファ)の歴史に記述が有ります

リブ全体に虫食いと糸切れが沢山有り、根性でリペアを施しました
特に襟リブは虫食いが酷く、なんとかつなぎ合わせましたが
リペア跡がどうしても大きく残ってしまうので、あんまり近づいて見ちゃイヤン♪です
それ以外は非常にしっかりとした良いリブですね
シェルについては袖に薄い油汚れが残っていますが、その他に特筆する難点は無く
ナイロンの褪色が全くと言っていいほど起きておりませんので、着用回数はそれ程多くないものと思います

この時期のMA-1はもっとシルバーグレーに近い色合いだと思っていたのですが
それは紫外線焼けによる褪色後の色で、実際は本当に綺麗なセージグリーンなんですねえ


 

 

次の8279Cからはレスキューオレンジのライニングが採用されますので
シェル同色のライニングは8279Bまでとなります

メインファスナーはCONMAR製です
M-65等に使用された物と良く似たスライダーが使用されています
この何と言うか、どうにもヤル気を感じさせない革タブのステッチがDOBBSの特徴です(笑

ポケットCONMARです
このステッチを見ていると、なんとなくこれが後のALPHA製MA-1に施される

革タブの三角ステッチに繋がるのかな〜という気がしてきます

 

本来8279Bでは省略される筈のボックスタブと脇下のコードループが装備されています
ボックスタブはいわゆる「赤ミミ」で、右側に赤い生地が僅かにのぞいています
スナップボタンの黒化処理も綺麗に残っています



クラシカルな黒タグと呼ばれる織りラベルが首元に付いています
8279C以降はリバーシブル仕様となる為、ラベルはポケットの中に移動されます
首元は擦れて痛みやすい位置の為、着込み品はラベルが擦り切れて読み難くなっている物が多いです


 

 

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