MA-1  MIL-J-8279E  (DSA100-73-C-0098  18 JULY 1972)

実物

 

 

1973年度分契約/1972年納入のEモデルです。
リブは
MASHの実物デッド品を用いて、全て交換済です。
シェルに破れや穴等は有りませんが、小さなシミ汚れが幾つか有ります。
パッチ類の跡も無く、8279Eとしてはまあまあ程度が良い方だと思います

 


DモデルとEモデルの同サイズを着比べてみると、明らかにEモデルは全体に太い造りになってますね
私は軍装には詳しくないので分りませんが、中に着るものに変更が有ったのでしょうか?
ポケットフラップの有無以外に縫製の違いや寸法等、大きなSPEC変更がD→E間に有ったようです

こうして見るとライナーは綺麗に見えますが、それなりに黒ずみや汚れは有ります。
入手後に地元のクリーニング店(自家施工)へクリーニングをお願いしましたが、思ったよりも綺麗になると感じました。
数箇所に有った薄いペンキ跡・油染み等で、消えてしまった箇所が複数有ります。
35年分の汚れはもはや落ちない物と諦めていましたので、存外の結果にうれしく思いました。

クリーニング技術も日夜進歩しているんですね。

メインファスナーはこの年代おなじみのSCOVILL製です。
スライダーは真鍮に黒化処理された物で、ファスナー自体は銀色(アルミ?)の上へグリーンの塗装仕上げですが
大分剥げていて、遠目にはほぼシルバーに見えます。
私が入手した時には既に革タブは欠損した状態でしたので、リブの交換リペア時に製作して頂きました。
リペア作業は泉屋さんにお願い致しましたが、素晴らしい仕上がりです。
上写真のステッチは、襟リブ交換時に縫製し直された部分ですが、
元のステッチ跡を完全にトレースされているのが、お分かりになるでしょうか?
パッと見て、左右の縫い代幅が違っていて、右に左にうねりまくる凄まじいオリジナルの縫製ライン(笑)ですが
このラインの上を忠実にトレースして、元の穴に針を落とすという職人技には、驚かされるばかりです。

シガーポケットのファスナーもおなじみSCOVILLで、GRIPPERブランドのつまみが付いています。

タグは比較的良好な状態で残っています。

 

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