MA-1 MIL-J-8279E (CONTRACT NO. 9051-79)
実物
1979年発注の8279Eモデルです。
DPSC(Defense Personnel Support
Center)製造品です
”FLYER’S MAN”が冠されたフライトジャケットとしては最後のMA-1になると思われます
DPSC(Defense Personnel Support Center)は
現在はDSCP(Defense Supply Center Philadelphia)と名称が変わっていますが
DLA(Defense Logistics Agency 契約番号の頭に付いているアレです)の傘下で実際の調達・支給を行っている組織で
外部調達だけではなく、自前の設備による支給品の製造も行っています
つまりこのMA-1は米軍御謹製の一品と相成る訳でありますw
DPSCの製品には、他の正式発注品とは異なる書式の契約番号が振られています
いわゆる計画的な外部発注以外での、イレギュラーな需要へ対応する場合に
自製の内部発注が可能なのは、便利だったのかもしれません
78年のALPHA製と同様で、こちらのウールパイルも薄い物が使用されています
積み重ねられた下の方で長期間保管されていたらしく、入手時はプレスされたようにペッタンコでしたが
洗濯によって形は元に戻りました
保管状態が悪かった割に、リブは非常に良い状態を保っています
但し腰周りの寸法は更に大きくなっていて、私の腰ではかなりの隙間が出来てしまいます
メインファスナーはGENERAL製の真鍮ファスナーです
正直率直に言って、どうにも格好の悪いファスナーだと思いますw
革タブではなく、ナイロン製のやたらと長いタブが付けられています
ご丁寧にも裏側のタブまでw
CVCのタブに良く似ていますが、この半分の長さで充分だと思うんですが...
ポケットのファスナーもGENERAL製です
ペンサックの天地方向が、随分と短い造型になっています
SKYLINE製のペンサックにも短い造りの物が有りますが、こんなに短くは無いですね
前立てがやけに幅広いなあと思ったので測ってみました
裏側根元からの実寸で66mmとなり、ALPHAの78年製比で12mmも幅広です
細すぎるのもナンですが、太すぎるのもどうも...
前立ての造型バランスは、MA-1の見た目に大きな影響が有るようですね
ストック番号については、ちゃんと他のMA-1と同じ番号が付与されています
INTERLININGの表記が有りませんが、重量からウールパイルで間違い有りません