MA-1 MIL-J-8279E (DSA100-72-C-1300 24 MARCH 1972)
実物
1972年度契約/1972年納入のEモデルです。
U.S.ARMY(陸軍)にて実使用されていたものと思われるフルパッチ仕様です
実使用品にしては程度が良く、各リブに穴・破れは結構有りましたが根性でリペア済みです
シェルは綺麗でこれといった痛み・汚れはありません
唯一背中と左肘辺りにペンキが少し付いているのですが、これはクリーニングで落とせると思います
U.S.AIR FORCE(空軍)は元々陸軍の一部門だった経緯からか、独立後も陸軍とは関係が深いようで
このように被服類については共用されているものが多いようです
陸軍も自前の輸送機やヘリコプターを多数保有していますので、
それらのパイロットや搭乗員にもMA-1は支給されていたようです
尚、ネームテープの個人名部分は、写真に横線を入れて隠してあります
ウエストリブはテンションも残りよい状態です
こちらの8279Eは腰周りがそれ程太くなく、私のウエストでもフィットは良好です
うーん、8279Eだから太いとは限らないのですかねえ...
メインファスナーはSCOVILL前期型です
革タグもオリジナルです
こちらのGRIPPERは、黒の塗装仕上げです
塗装が剥げて下地が出ていますが、真鍮色では無くクロームメッキのような銀色です
入手時にファスナーの動作確認をしていた所、何やらパラパラと落ちる物が...
務歯がいくつか取れてしまいましたorz
大して使い込まれてはいないようなのですが、不良個体だったのでしょうか
各パッチの配置はこんな按配です
全てサブデュード(低視認性)なので、フルパッチにも関わらず印象は非常に地味です
パッチの剥がし跡は有りませんので、欠損は無いと思われます
階級章やネームテープまで完備したARMY仕様のフルパッチMA-1は、比較的珍しいのではないでしょうか
アチコチのサイトを見て廻って調べましたが、同じものは見つかりませんでした
ご存知の方居られましたら、お教え頂けますと大変助かります(汗
※追記
どうにも手掛かりを見つけられずに悶々としていた所で、厚かましいとは思いつつも
MILITARY SURPLUS
AKATORA さんが運営されているBLOGの MIL-SPEC
GRAPHICS by AKATORAにて
このMA-1のパッチについてご教授をお願い致しました所、ズバリとご回答を頂く事が出来ました(嬉
なんとフロリダ州陸軍(Florida Army
National Guard)のパッチでした!!
州軍とは...知識不足の自分には全くの盲点でした(恥
AKATORAさん、どうもありがとうございました!
肩に付いている階級章
准士官である准尉2級という階級らしいです
いきなり士官の空軍とは違って、叩き上げの方ですね
既製品のARMYテープではありません
ネームテープの刺繍と字体が似ているので、同時に造った物かもしれませんね
上にはウイング章が付いています
形から調べてみると、搭乗員章ではなくどうやらパイロット章のようです
左胸の丸パッチも絵柄を探してみたのですが、どうも見当たりませんでした
腕を組んだワニがウイング章らしき物の上に乗っているのは分るのですが
背後に描かれている物がナンなのかが分りません
こちらももしご存知の方が居られましたら、よろしくお願い致します(汗汗
※追記
肩パッチの判明によって、こちらの背景に描かれている物も判明致しました
フロリダ州の地図だったんですねえ...
ワニはフロリダの象徴であり、各種マスコットに好んで使用されているようです
AKATORAさんに更なる調査の道標を頂いておりますので、引き続きこのパッチについては調べていこうと思っております
ラベルも実用品としてはまあまあ良い程度だと思います
ポケットの起毛は殆ど無くなっていますね
生地色はDモデルの頃と同様のグレーで、L-2Bライニングの裏使いだと思います