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にゃんこの安全と健康のために
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まず、パラダイス内のにゃんこについて、
室内にて気を付けていることを述べさせていただきます。
はじめて猫を飼われる方など、どうぞご参考くださいませ。
 触れては危険な物などは、あらかじめしまっておく。
(空き缶、コード類、洗剤、包丁、はさみなど)
  壊れて困る物は出しておかない。         
猫が口にして危険のある食品は、放置しない。   
(にんにく、玉ねぎ、牛乳、生玉子、
マグロの刺身、チョコレートなど)
  猫が口にして危険のある植物は置かない。     
(アイビー、アサガオ、カラジウム、ブルーベル、
ジャスミン、アザレア すずらん、つつじ、
シャクナゲなど)
もしもの脱走のときに備えて、必ず迷子札をつける。
移動時は必ずケージ或いはキャリーを使用すること。
(なかなかキャリーに入ってくれない子は多いので、
いざという時に備えて、普段から
お昼寝の場所やベッドとして使ってもらうと
良いでしょう。)
愛するにゃんこの身の安全と健康はすべて、私達飼い主の責任であります。
決して安全に関して、気を抜かないようにしたいものです。

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次に、にゃんこの健康のために
   

フード

何の病気も持たず、健康上の問題は全くないと診断されていたにゃんこが、
毎日のフードが原因で尿路疾患などの病気になってしまうことが多々あります。
       私達の愛するにゃんこは、私達の選んだものしか口にすることができません。
    いろいろ勉強して、より彼らに最適なフードを選んであげたいものです。   
たくさんの種類のフードが溢れている中で、ドライフードの場合、
以下のことに注目して選んでいただくと、簡単な目安となるでしょう。

マグネシウム量が、0.10%以下であること。

十分なタウリンが含まれていること。

決まった量を1日2回程度に分けてあげることで、
猫の消化器官の負担を軽減すると良いと思います。
フードも、猫によって嗜好が異なるため食べなかったり、
また吐いてしまう子もおりますので,
じっくり観察して選んであげましょう。       
人間の食品は塩分が多すぎたりと、決して猫にとって良いものではありませんので、
原則として与えてはいけません。       
また、ドッグフードなども猫のほうが必要とする栄養量が多いために、向きません。
必ず、キャットフードをあげてくださいね。

もしも、ストルバイト結石症などが心配なにゃんこの場合は、
さらに尿のPHコントロールも必要です。

アルカリ尿に傾くと、ストルバイト結晶が形成される原因となります。
しかし療法食を長期で続け、強制的に酸性尿にする状態が続くと、
酸性尿が原因のシュウ酸カルシウム結晶が形成されてしまいます。
このシュウ酸カルシウム結晶の形成は、過度な治療の結果、引き起こされることが
現在とても増えているようです。
療法食は長くとも4〜5ヶ月で打ち切り、常食に切り替えてあげてください。
尿のPHチェックをして、朝のPHと食後のPHが6.0〜6.5程度が理想です。
(食後はアルカリ性に傾きます。獣医師が1日2食を提唱するのは、
この食後に一気にアルカリに傾くことによる
ストルバイト結晶形成の危険を回避するためなのです。)
PH6.0前後であれば、細菌性の膀胱炎の場合、細菌の増殖を押えることが出来ます。
(細菌が増殖し続けると、尿はアルカリ性に傾いてしまうのです。)

フードについて、もう少し考えてみると・・・。

     猫は、肉食動物です。また、ヒトと比べて臭覚が優れ、味覚は劣ります。
この特性をきちんと踏まえたフードの方が良いに決まっていますよね。
また、原材料などがきちんと明記されていて、信頼できるものがいいでしょう。
残念なことに現在日本では、他の先進諸国に比べ、
ペットフードに関する公的基準がきちんとしていません。
コストダウンのために海外生産した結果、とっても暑い国で作られたものが、
長い船旅を経てやってくることがあります。
それが湿気を帯びてカビていても構わず販売してしまうという、
信じがたい現実もあります。
必然的に、国内メーカーのものは縁遠くなってしまうのです・・・。
やはり、猫の身体に安全なものを食べさせてあげたいから。
この分野において日本という国は、安全面も良心も、
先進国の中では、極めて遅れていると感じます。

睡 眠

猫には十分な睡眠が必要です。(1日10〜16時間程度)
子猫やお年寄りの猫は、特にたっぷり眠らせてあげましょう。
彼らのお気に入りの場所を見つけて、そっと静かに出来る環境を用意してあげてください。

日光浴

カルシウムの摂取を助けるために、ビタミンDが必要なのは、猫も人間も同じです。
彼らは日光浴をすることにより分泌腺から出る、ビタミンD生成油脂を舐めとって、
体内に取り入れています。
      完全室内飼いの場合は、出来るだけガラス越しでなく、
直射日光を浴びることが出来るように工夫をしてあげてくださいね。
      特に子猫のうちは、たとえ1日10分でも20分でも、
毎日日光浴をさせることが必要です。

避妊虚勢手術について

猫は生後半年ほど過ぎると、繁殖可能となります。
子猫が生まれても飼うことが出来ない場合、あるいは出入り自由で飼うという場合は、
必ず受けさせましょう。
      猫は自ら繁殖制限をすることが出来ません。
ぜひ、帰る家を持てない子を増やさないように、責任ある対処をして頂きたいと思います。
 避妊手術は受けることによって、子宮ガンを予防できたりという更なるメリットもあります。
      虚勢手術の場合はケンカを防いだり、スプレー行動を抑えることができます。
しかし何か、健康上の問題を抱えている子の場合は、
手術の際の麻酔や手術自体が大きな負担になることがあります。
 必ず獣医師と相談の上、ご判断ください。

各種ワクチンについて

猫の病気の中には、ワクチンで防げるものがあります。
外に出ているにゃんこの場合は、他の猫との接触から
病気に感染する恐れがあるため必要になります。
しかしながら、完全室内飼いの場合には、病原菌が持ち込まれる可能性が
極めて低くなりますので、接種するかどうかは、慎重にご判断ください。
体調が思わしくない時や、高齢で弱っている猫に接種させるのは、非常に危険です。
  個体差はあるものの、接種によって吐いたり激しい発熱がある子もおります。
  必ず、獣医師と綿密な相談の上お決めください。  

スキンシップ

可能な子の場合は、1日1回は抱き上げて身体に異常がないか確認しましょう。
      大人の猫であっても、とても遊びには夢中になりますから、遊びながらでも良いでしょう。
      ともに遊ぶことによって、飼い主さんとにゃんこの絆はより深まりますし、
健康チェックもできれば愛するにゃんこのSOSにもすぐに気が付くことが出来ます。
      もしも、具合が思わしくない時には、あなたの愛するにゃんこにとって、
あなたが最高の看護人であり、自宅が最も休める療養所であることを決して忘れることなく看護してあげてください。
      短期であっても、入院は猫にとって、とても負担になります。
      出来る限り、猫が住み慣れて安心できるおうちでの看護をおすすめします。

トイレチェック

にゃんこの健康状態を知るためには、トイレチェックが欠かせません。
ちゃんと排泄はされているのか、うんちやおしっこの状態はどうか・・・。
もしも、頻繁にトイレを利用していたり、鳴きながら出入りを繰り返しているようならば、
膀胱炎の疑いがありますので、大至急病院へ連れて行ってあげてくださいね。
また、トイレ以外で排泄してしまう時も、何らかの病気が考えられます。
排泄物に血液が混じっていたりしないか、下痢など起こしていないか・・・
必ずチェックをしてあげてください。




猫の寿命は伸び続けています。
彼らの健康管理をしっかりしてくれる飼い主さんが増えたからなのでしょう。
約15〜20数年という長い時間を 共に過ごすパートナーである私達は、
愛する彼らを守るため、もっともっと勉強して楽しく暮らすために
頑張って行こうではありませんか。