*FIV・白血病のダブルキャリアにゃん*

ロスくんの診断後の記録2004


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2004年11月27日

ロスくんが中程度の腎不全と診断されました。
少し前から彼は、いつもテーブルの下やケージで寝ていることが多くなり、
あまり活動的ではなくなっていました。
そして、数回吐いたこともありました。
心なしか食事量が減ったようにも思います。
すべては彼が高齢のせいだと、見過ごしてしまいかねない症状でしたが、
前日に彼のケージ内での排泄を発見し、病院へ行くことを決断したのです。
彼はとてもお水を飲む子で、またおしっこ量もかなりありました。
それだけでも、彼がやって来た当初から何となく腎臓の病気を予想しておりました。
そして結果は、やはり腎不全。
この時点で、彼の腎臓機能は75%が不能状態であると分かりました。
1度だめになってしまった部分は、2度と回復することはありません。
しかし、すぐに死に直結する病気でもありません。
今後治療をすることにより現在の症状を和らげて、まだまだ生きることは可能なのです。
私達は、もっともっと彼と一緒に生きていきたいと思っています。
だから、彼が出来るだけ辛くないように治療をしようと決めました。
これから、彼の検査結果や治療内容を随時記録していきたいと思います。

検査結果
体重 4.05キロ
BUN 54
Cre 5.8
PCV 21

肝機能、リン、カルシウムの数値は正常値内ではあるものの、だいぶ貧血気味です。
この日は、病院にて皮下輸液をしてもらいました。
これから先選択できる治療法としては、投薬・点滴・食事療法の3つ。
このうち彼がダブルキャリアで高齢であることを考え、投薬は却下いたしました。
残る2つで、頑張っていこうと思います。

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2004年12月3日

先週点滴をしてもらって、だいぶ楽そうになったロスくん。
食事量も回復してきています。
そしてこの日、2度目の通院をしました。
前回は通院途中、ものすごく緊張して怖がって車に酔って吐いてしまいましたが、
今回はかなり余裕がありました。
お顔を毛布にぎゅっと突っ込んで固まっていることもありませんでした。
今回は皮下輸液点滴の2回目です。
1回に120mlを点滴します。
本当は毎日60mlづつ2回に分けてあげると良いのだそうですが、
彼は触ることがやっとな子なので、何度もやることが出来ません。
しかも、いつ動き出してしまうか、押えきれるかどうかが分からないために、
じっくり時間もかけられません。
一気に120mlを流し込んでいきます。
投与場所の彼の背中は、どんどん膨らんでいきぱんぱんになってしまいますが、
半日ほどでこれは身体全体に回っていきます。
この点滴は効果があって、帰ってきてから彼はとても楽そうにしています。
ただ、往復1時間ほどの通院時間が彼にとってはちょっと辛そう・・・。
先生は私に自宅での点滴を勧めて下さったのですが、彼からそれが出来るほどの
信頼をまだ勝ち得ていない上に、点滴するという事自体が怖くて
尻込みをしていました。
でも自宅で出来れば、彼をわざわざ1時間の移動に連れ出さなくてもよくなります。
思い切って、自宅で出来るようにしようと決めました。
早速先生は実演で説明して下さったのですが・・・、
果たして私にそんなに手際よく出来るのでしょうか・・・。
この日は、自宅用点滴セットを出してもらいました。

内容
アルコール綿花 200枚
注射器 50cc 16本
翼状針 8本
注射針 8本
点滴輸液(500cc) 2袋
ビタミン剤(輸液に入っています。) 2つ

これを二日置きに一回120mlづつ点滴し、今月半ばの通院で
血液検査をする予定です。

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2004年12月18日

自宅での皮下輸液を始めて、約2週間経ちました。
その間の目標回数は8回。しかし結果は、5回。
なかなかロスくんを上手く隔離することが難しく、
1度ひどく怖がらせてしまい数日間できないことがありました。
最初の日は、私も心臓がばくばくでどんな手順で行ったかさえ、
今となってはよく覚えていません。
しっかり消毒、1度で刺して、一気に注入。
これが私の呪文の言葉でした。
結構針は長くて太く、刺されるのは嫌だけどロスくんに刺すのはもっとイヤ。
こんなに小さなロスくんの身体に私がこの手で刺すなんて・・・。
泣き出したいのを必死でこらえて、自分がやるしかない!
とそれだけを考えながら、点滴を終えました。
ロスくんをお部屋へ戻してしばらく様子を見ていて、
大丈夫そうと思ったとき、こらえきれずに涙が出ました。
いい年の大人のくせに、ぼろぼろボロボロと泣けてしまいました。

療法食の方は、少ないながらも食べてくれています。
ウォルサムをメインでサイエンスをちょっぴり。
腎臓サポートの匂いが最初はなかなか慣れられなかったようですが、
今では他のフードを2〜3粒砕いてのせてあげれば、もそもそと食べてくれています。
そして皮下輸液を始めてからは、食欲が少し戻ってきたように思います。
元気がなくなり登らなくなってしまったキャットタワーで、
お昼寝したりしている姿を見ると、ずいぶん身体が楽になったからなのね・・・
と嬉しくなります。
この日は3度目の通院で、血液検査をしてもらいました。

検査結果
BUN 53
Cre 6.0
PCV 23

BUNは少し下がりました。Creは、わずかに上昇。一進一退です。
それでもPCVは回復してきており、
RBC(赤血球数)&Hb(ヘモグロビン)もあと少しで正常値!
貧血がだいぶ良くなってきています。
きっと、ご飯が食べられるようになってきたからだと思います。
私の感想は、まずまず!の結果。
これから、さらに良い結果が期待できそうな予感がします。
自宅用点滴セットを追加しました。

内容
アルコール綿花 200枚
注射器 50cc 16本
翼状針 8本
注射針 8本
点滴輸液(500cc) 2袋
ビタミン剤(輸液に入っています。) 2つ