ここではジャンボひょうたん会推奨の綿引式芽だし箱とそれを使った発芽の手順を紹介します。
この綿引式芽だし箱は、温度と湿度を好適な状態に保つことができ、5日〜10日の間に芽が出ます。
ちなみに「綿引式」というのは、この芽だし箱を発明したひょうたん作りの名人です。
綿引さんにこの場を借りて敬意を払いたいと思います。
3月20日前後 |
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☆種 ☆播種用土 (市販の「育苗挿し木用土」やバーミキュライトなど粒上で通気性の良い土) ☆ラベル ☆黒のビニールポット(2〜4号) ☆綿引式芽だし箱作成キッド ↓材料(6つ) 1.水槽 2.ふた 3.水槽用電気ヒーター 4.温度計 5.レンガ 6.スノコ 以上の品を下のように組み立てる。 ※写真は発芽しているものも中に入れているので、使い方としてはあまり良くない例です。 |
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・芽だし箱の準備。 ・ビニールポットに播種用土を8割程度入れる。 ・土の上に種を先端を外側に向けてラベルを立てる。 ・土を1cm程度かぶせる。 ・鉢底から水を吸わせ土の表面がぬれるまでまつ。 ・水をきってから「芽だし箱」内のスノコの上におき、箱のフタをする。 ・芽だし箱は屋内に置き時々温度のチェックをする。 ・以後発芽するまで水やりは不要。 注意事項 ・種は乾いたものを使うこと。事前の水付けはダメ。 ・用土はできるだけ市販のものを用い、畑の土は使用しない。 ・細かい土や雑菌の多い土では、発芽障害の恐れアリ。 ・芽をださせるだけなら小さい鉢で十分。 ・温度は25℃程度であることを確認する。 |
★発芽後の管理★ ★芽が表土に出たとき、ソッコーで芽出し箱から取り出し、窓辺などにうつし、ガラス越しの日光があたるところにおく。
★苗を分ける場合ここから2日後ぐらいに鉢を横にしてとりわけ、ビニールポットに入れて管理する。その際用いる用土は市販の「野菜用育苗培養土」
★その後屋外のビニールトンネルに入れて管理する。その際は一般的な育苗を行い細心の注意を払う。
★本場が2〜3枚展開したら畑に定植する。その際も一般的な育苗を行い細心の注意を忘れずに。
★「発芽育苗は、全栽培過程の半分以上の重要度を持つ」と近所の農業高校の先生は言っていた。
注意事項
★芽だし箱から取り出すのが遅れると「モヤシ苗」になる。だから、土に緑色が見えたらソッコーで取り出す。
★追肥としては液肥を水やり代わりに用い化成肥料をパララとまくとよい。
★老化苗(葉が4〜5枚以上となり、黄色みをおびた苗)は定植後の活着が遅れるので、定植は早めのほうが良い。
参考:ジャンボひょうたん会発行「ごっこ」66号