メイヤーとキティのゾイド改造講座

ネタの困ったときは……

メイヤー「さて、リプレイも終わったと言うのに僕たちが呼ばれたのはどういう事かな?」 キティ「ゾイドの改造について説明させる見たいですけど〜」 メイヤー「はぁ……要するにネタに困ったんだね。」 キティ「そんな身も蓋もない……」 メイヤー「とにかく、このゲーム最大の特徴であるゾイドの改造について語るように、とのこと      だからつらつらと語ってみようか。」 キティ「プレイヤーキャラクターが舞台裏を意識した会話をするのは止めましょうよ……」 メイヤー「これで最後だから(笑)君はゾイドの改造については全然素人と言うことで。」 キティ「え?」 メイヤー「そっちの方が読み手には分かり易いし、進行もしやすいんだ。まぁ、地でいいと思う      よ。」 キティ「ボクの人権って……(涙)」

基本は広く浅く

メイヤー「さて、ゾイドを改造する上で一番重要なことはなんだろう?」 キティ「え〜と……改造Pと資金?」 メイヤー「……まぁ、確かに必要だけど。普通はコンセプトと言わない?」 キティ「う……ほら、素人だからって事で。」 メイヤー「素に見えたんだけど……」 キティ「とにかく……例えば何です?」 メイヤー「僕のドロシー見たく『大火力重装甲』とか、君のクレイドル見たく『格闘特化』とか。      やることを絞ってしまえば改造し易いんだ。」 キティ「確かに。でも、戦局によっては柔軟性が無くなる気がするんですが……」 メイヤー「そこは諦めるか、腕でカバーするか、『〜を重視』位の改造にして全般的に何でも出      来るようにしておくとか。色々方法はあるよ。」 キティ「成る程。チャットでやってる場合は前衛は必ず隣接していますから格闘だけに絞ったん     ですけど。」 メイヤー「ヘクスを用いた戦闘だと役に立たなそうだね(苦笑)」 キティ「その時はその時でカスタムし直しますよ(笑)」 メイヤー「ならちゃんと勉強するように。」 キティ「改造センスはあるのになぁ……」 メイヤー「さて、改造する上で効果の高い基本能力がある。」 キティ「反応ですね。行けるなら6まで上げたいところですよね。」 メイヤー「確かにどんなタイプでも反応の効果は高い。だけど、一点上げは余りお勧めしないな      ぁ。」 キティ「どうしてです?」 メイヤー「改造表を見て貰えれば分かるように必要な改造Pがどんどん上がっていくからね。具      体的な例を見せてみようか。」 格闘4→4 運動4→4 反応3→6 ↓ 攻撃力7→8 回避力6→9 メイヤー「回避力を重視するなら反応を上げると良いね。もちろん運動も上げると効果が高い。      ちなみに上記の例で改造Pは12点消費している。」 キティ「それは分かりますけど。」 メイヤー「じゃあ、次の例を見てみよう。」 格闘4→5 運動4→5 反応3→4 ↓ 攻撃力7→8 回避力6→8 メイヤー「回避力が1落ちてるけど、こっちのタイプは格闘威力が前のタイプよりも1高い。総      合的にはほぼ同じだね。」 キティ「あんまり変わらないじゃないですか。」 メイヤー「いや、大違いだ。何とこの例だと使った改造Pは9点だ。つまり、前の例よりも3点      も得をしているんだよ。」 キティ「……おぉ!」 メイヤー「確かに反応の一点上げは他に攻撃回数の増加という利点もあるけど、この改造P3点      の差はかなり大きいはずだ。」 キティ「リプレイ集壱で追加された『ゾイドのレベルアップ』も組み合わせればもっとバリエー     ションが増えますね。」 メイヤー「計算しまくって自分にあった能力値を探すのも手だね。パイロット能力との兼ね合い      もあるし。計算途中の0.5単位を上手く使えば、反応5で5/3=1.66……を      加算できて最終的に一繰り上げる事も出来るぞ。」 キティ「なるほどなるほど。」

大まかな分類を考えよう

メイヤー「次にタイプ別に重要な基本能力を挙げていこうか。」 キティ「では、ボクのクレイドル見たく『格闘重視』から。」 メイヤー「重要度はA〜Cで見てみよう。もちろんどの能力も高いに越したことはないしね。」 キティ「そんな贅沢な……(苦笑)」 メイヤー「重要度が高い方がAに近くなるからね。」  射撃C 格闘A 運動B 装甲B  搭載C 反応A 索敵B 出力A キティ「あれ?索敵はBなんですか?」 メイヤー「索敵範囲外からの攻撃は回避にペナルティがかかるから。装甲が厚いタイプはある程      度無視しても大丈夫だけど、出来ることならダメージは増やしたくないしね。」 キティ「なるほど。」 メイヤー「じゃあ、次は『射撃重視』で。」  射撃B 格闘C 運動B〜C 装甲B  搭載A 反応A 索敵A 出力B〜C キティ「あれれ?射撃はBなんですか?」 メイヤー「索敵を上げれば命中も上がるからね。重い武器が持てるようにした方が有効かも。ま      ぁ、重要なことには変わりないけど削っても何とかなるんだ。」 キティ「出力がB〜Cというのは……エネルギー兵器の威力や射程に関係するからですね。」 メイヤー「そう。一つだけなら武装自体を強化してしまえば問題ないかも知れないけど。搭載が      高ければ多種多様な武装が積載出来るし。あと、射撃は動いていなければ命中が上が      るから自分の回避を犠牲にしやすいんだ。装甲はなるべく高い方がいいだろうね。も      ちろん高機動と高火力を両立することも出来なくはない。」 キティ「プレイヤーのアイデア次第ですね。使いこなせるかどうかは分かりませんけど。」 メイヤー「ちなみにこのタイプは『索敵重視』とほとんど同じだね。索敵を高くして索敵系パー      ツを揃えればどんなタイプでも索敵は出来るけど、一般的に射撃と相性がいいから。」 キティ「確かにたいちょのクレアモントもこんな感じだったなぁ。」 メイヤー「次は防御だね。『回避重視』から見てみようか。」  射撃− 格闘− 運動A 装甲C  搭載− 反応A 索敵B 出力A キティ「コマンドウルフとかシールドライガータイプですね。」 メイヤー「このタイプは移動力と回避力が高くないと辛いから、上げる部分はそれなりに多い。      装甲はCになってるけど上げておくとある程度安心できるぞ。」 キティ「確かに……装甲能力を1上げるだけで全体的に耐久力が増えて防護点まで上がりますも     んね。」 メイヤー「防御系特殊装備なんかも強いけど、基本能力を上げた方がどんな場合にも対応できる      からね。装備を使うにしても+1くらいはして置いた方が安定するはずだよ。」 キティ「索敵がBになっているのはやっぱり索敵範囲外からの攻撃にはペナルティがかかるから     ですね。」 メイヤー「攻撃面は前述したから組み合わせて考えて貰えればいいよ。次は『装甲重視』だね。」  射撃− 格闘− 運動B 装甲A  搭載− 反応B 索敵B 出力C メイヤー「極論を言ってしまえばこのタイプは装甲以外はおざなりでも問題はない。エネルギー      兵器主体の射撃型と組み合わせると相性がいい。」 キティ「上げる部分多いですもんね。運動性がBなのは……回避でダメージが減らせるからです     ね。」 メイヤー「うん。このタイプの特徴は反応をさほど上げなくても大丈夫という事かな。回避を捨      てられるから。」 キティ「でも、どんどん装甲が削られていくのが怖いですね。」 メイヤー「ラッキーヒット貰ったら1/3くらい装甲が吹っ飛ぶ方が怖いと思うけど(苦笑)」 キティ「まぁ、それは好みで(笑)」

武装を選択しよう

メイヤー「さて、基本能力についてはこれくらいで。次は武装についてだね。」 キティ「基本は、命中しやすい武器、威力の高い武器、弾の多い武器、ですよね。特に射程の長     い武器なんかは強いですよねぇ。」 メイヤー「確かに。でも、そう言った長射程武装は最低射程も長い場合が多い。こういった武装      は近距離戦闘を念頭に作られたゾイドには相性が悪いんだ。」 キティ「そうですねぇ。格闘タイプは索敵範囲も狭いことが多いですし、最低射程に割り込まれ     たら命中下がりますしね。」 メイヤー「命中が下がると結果的に与えるダメージも下がるからね。だったら始めから小火器を      使った方が良いのは分かるよね。」 キティ「当たれば防護点を抜けなくても最低一点のダメージが与えられますし。」 メイヤー「そうそう。無駄だと思っても撃った方が良いよ。高威力の武装を揃えるのは大変だし。」 キティ「要するに自分の想定する位置で有利に戦えるように武装を装備すると良いって事ですね。     低い能力でもある程度なら改造できますし。」 メイヤー「基本はそうだね。」 キティ「応用は?」 メイヤー「射界を考えろ、位かな。側面にいる敵にも攻撃できるように斜め前とか向けて装備し      た武装は使い勝手がなかなか良いはずだよ。」 キティ「ヘクス戦闘では色々考えないとダメみたい……」 メイヤー「まぁ、反応旋回で機体の向きを変えられるから全部前を向いているだけでも戦えるけ      どね。」 キティ「工夫した分だけ自分が有利になるって事ですか。改造の醍醐味ですね。」 メイヤー「有利さだけじゃなくワザと死角作ってみたりするのも面白いだろうね。」

特殊装備、特殊改造だ

メイヤー「これについては数が多すぎるから割愛で。」 キティ「そんないい加減な……」 メイヤー「いちいち説明してるスペースなんて無いよ。タダでさえ分厚いリプレイで困ってるの      に。」 キティ「……え〜と、せめてアドバイスを。」 メイヤー「特殊装備、特殊改造毎の説明を良く読んで効果を組み合わせられるならより大きい効      果が望める、くらいかな?」 キティ「光学迷彩とデコイ・アクティブステルスタイプとかですね。」 メイヤー「確かに強力だけど、相性の悪い相手には何の効果もなかったりするから気を付けて。」 キティ「あ……ECCMとかで無力化されちゃうんだ……」 メイヤー「GMもPC達が対抗できないような組み合わせで望むのは止めた方が良いよね。」 キティ「でも……たまになら良いんじゃないですか?」 メイヤー「普通の戦闘に飽きてきたらそれも効果的だろうね。GMとしては地形効果とかで攻め      た方が楽なんだけど(笑)」 キティ「またそんなシステマチックなことを……」 メイヤー「元々そう言うシステムなんだから仕方ないだろう(苦笑)まぁ、大抵の特殊装備、特      殊改造にはそれに対抗する手段があるから強すぎると思う戦術にも穴があるはずだよ。」 キティ「あったとしてもその戦闘中はどうにもなりませんよね……?」 メイヤー「そこは気合いで(笑)」 キティ「うわ、いい加減だ(笑)」 メイヤー「だから、気合いでそれを準備していたことにする、とか……」 キティ「だから、その行為がいい加減だと……」 メイヤー「とにかく、自分にあった改造でみんなも戦闘を有利に運んでみよう。」 ソニア、ガーディ『……それより二人とももう少し腕を上げた方が良くないか?』
戻る