■道新スポーツ(2005.1.19)

日本ハムのスタッフミーティングが18日、千葉・鎌ケ谷で行われ、3年目 の紺田敏正外野手(24)や2年目の須永英輝投手(19)らの一軍キャンプ スタートが内定した。紺田はルーキーたちに負けない鎌ケ谷の元祖イケメン。
マリナーズのイチローをも上回るといわれる俊足を生かして、今季大ブレー クを目指す。またこの日、球団はヤクルトからFA宣言している稲葉篤紀 外野手(32)に正式オファーを出した。
元祖イケメンの紺田が大ブレークの予感だ。この日のスタッフミーティング で初めてのキャンプ一軍スタートが内定した。打ってから一塁に到達するま での時間はイチローよりも速く、国士舘大時代はメジャーも触手を伸ばした 超俊足外野手。
「期待されるのも今年まで。チャンスをものにしたい」と紺田は力を込めた。 一昨年のシーズン終盤に一軍デビューを飾ったが、昨年はけがに泣いた。 3月の教育リーグで左足ふくらはぎに死球を受けて出遅れ。 7月にはイースタンの旭川遠征でフェンスに激突して右足首のじん帯を損傷し 後半を棒に振った。「足がなければ、野球を辞めるしかない」と言い切る 宝刀の足を襲った相次ぐ故障。おはらいしてもらうため、成田山や箱根神社 などに足を運ぶほど苦しんだ。「でも自分を見つめ直すいい機会になりました」 と冷静に話す。
完治した足を武器にする。今年に入って3日に1回、陸上指 導者から、けらずにすり足でピッチを速める走り方を本格的に学んでいる。
「スピードアップできるはず」と走法改造に意欲を燃やす。課題の打撃も 入団直後から目指してきたフォームが完成しつつある。
「紺田や森本が力をつけてレギュラーを取れれば一番いい」と高田GMの 期待も大きい。
母・正子さん(51)は帯広出身。釧路、札幌、北広島、旭川と全道各地に 親戚がおり、北海道はいわば準地元だ。
今オフに勇翔寮を退寮し、札幌市内にマンションを借りた。
「実戦で結果を出して、(開幕戦の)3月26日に福岡にいること」と紺田。
7月には母の故郷・帯広での公式戦もある。準道産子のイケメンが、開幕一軍
と北海道デビューを目指す。



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